【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

短編1
  • 表示切替
  • 使い方

少女

ある昼下がり。

小鳥のさえずる森の中を、一人の少女が走っていた。

「おかあさん!どこにいるの?」

叫ぶ少女。だが答えは無い。

そのうち少女は、とある家の前に辿り着いた。

「ここね!ここにいるのね!」

そう言って少女は扉を開けた。

だがそこにあったのは、たった一つの日記帳。

何も無い家の中心にポツリと置かれている。

少女はそっと手に取り、読み始めた。

5月16日

明日は楽しい楽しいクリスマス。 プレゼントがいっぱい。とっても楽しみ。

5月17日

サンタさんがこない。

サンタさんがこない。

サンタさんがこない。

5月18日

昨日はとっても楽しかった。サンタさんにいっぱいプレゼントもらっちゃった。

でもおかしいなぁ。そのプレゼントどこに置いたんだろう?

9月33日

時計の針がね、ゆっくりゆっくり私に近づいてくるの。

12月65日

今日ね、お外に出てみたの。

そしたら人がいっぱいいたんだよ。

いっぱいいっぱいいたんだよ。でもみんな変な色だった。なんでかな?

少女は突然、日記帳を閉じた。少女は気付いてしまったのだ。 そう。少女は、気付いてしまったのだ

怖い話投稿:ホラーテラー 美和さん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ