短編2
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黒いモノ

初めまして、今回が初投稿になります。

稚拙さ全開ですが、皆様が少しでも読みやすい文章が書けるように努力していきたいと思います。

つきましては、アドバイスなど下さると嬉しいです。

今回は、私が中学生の時に体験したお話を投稿したいと思います。あまり怖くないですが…。

当時の私は家庭の事情で、父親の妹さんの家でお世話になっていました。

通っていた中学は妹さん宅からカナリ離れてしまっていたので、何とも贅沢な話ですが、バスかタクシーで通学していました。

友達もその事については羨ましいやらズルイやら言っていたけど、私としては面倒臭いことこの上なかったんです。

そんなある日、部活終了が予定よりも大幅に遅くなってしまった。

いつも18時ジャストで乗っていたバスは当然間に合わず、ものすごく落胆しながら時刻表を見ると、次に来るバスまで20分くらい時間がありました。

ひとつ先の停留所まで歩いて暇を潰すか、歩いて帰るか、このまま待つか…どれを選択しようか迷っていた時、ふと、視線を感じました。

その時いた停留所は、海が一望できる高台にありました。

季節は冬でしたので、辺りは既に真っ暗状態…明かりがあるとすれば、前を通り過ぎる車のライトか、下方に見える住宅の窓から漏れる明かりくらい。

そしてその視線は私の隣…いや、隣なんだけど足元から感じました。

背筋がゾクゾクした。

恐る恐る足元に視線を下げると、暗闇の中に同化した黒く丸いモノがいました。

この大きさからして大人の黒猫かな?と、何故か思った私はチュチュチュと口を鳴らして気を引こうとした。

そしたら黒いモノは突然、グニャリと歪んで豆粒くらいの光るものをふたつ浮き出してきました。

少なくとも猫はこんな動きはしない。猫じゃないと認識した私は咄嗟に距離を空けて、ビクビクしながらソレを凝視していました。

暫くすると、黒いモノはモゾモゾと前後左右に動き出しました、あろうことか私に向かって。

しかし驚くことに、ギャーッ!と叫んだらそれはビョン!と跳ねたんです。

30センチくらいでしょうか…。

更にそれに恐怖した私は、ヒィ!と驚いて身構えた。

すると黒いモノはウニョッと気持ち悪い音を立てて消えて行ったんです。

先程まで感じていた視線は消えましたが、言いようのない恐怖に苛まれていた私はバスが来るまでの間、ソワソワ落ち着かず、挙動不審になっていました。

それ以来、その停留所を使うことはしませんでした。

あの黒いモノは一体何だったのでしょうか?

最後まで閲覧下さりありがとうございました!

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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