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中編3
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赤いビー玉

これは兄が体験した実話です…

私の兄は霊感があり聞いた話で一番怖かった話です。

昔家族で住んでた家は元々戦後から伯母と伯父が住んでた家の土地の一角にお父さんが建てた家でした。元々トイレと風呂場は外にあった為建てた家にはそれらは無く億劫だし夜中トイレに行くのも本当に怖くてしかたありませんでした。

街灯も少なく暗く私はあまりこの家と土地、周囲の感じも好きではありませんでした。

そういう話を兄としている時に

『だよな…俺もあんまり好きじゃない…』

と言うと続けてこんな話を聞かせてくれました。

兄はこの時20歳位で私は19歳だったかと思います。

兄が中3の時の夏休み深夜零時過ぎの事。部屋からちょっと身を乗り出しタバコを吸っていると家の門の辺りから何か気配を感じた。 見てみるが誰もいない。(兄の部屋は増築したプレハブで窓のすぐ横に玄関がありそこから一直線3~4メートル向こうに門がある)気のせいかと思ってさほど気にもせずタバコを吹かしてたら 『キィィィィー』と門が開く音がした…

『誰だ…?こんな時間に…』兄は家族の誰かが帰って来たと思いもう一度門の方を見てみる… がやっぱり誰も居ない…どころか門さえ開いていない…

『風か…??』

おかしいなぁと思いながらも門の方から目をそらしタバコを吹かしていた。

妙な感じがする…

やっぱりおかしい…どうも視線を感じるようだ…

気になって門の方をみてみる…

やっぱり誰も居ない。

よ~く目を凝らして疑視しするとある事に気付いた。

部屋の窓から門まで3~4メートル位、その中間2メートル位先に何か赤い玉のような物が2個浮いている。

『は?何だ??あれ…?』

『ん?!ビー玉??なんでビー玉が浮いてんだろ?!』

『あっ…ビー玉…じゃない…目!?人の目だ!!』

それが目だと気付いたとたん頭から下半身までふわぁと現れたそうです…

髪は腰まであり白い着物(昔の人が棺桶に入る時に着るような)を着て真っ赤に見開いた目以外は透けていたのでこの世の物ではないと確信したそうです…。

兄が気付いてしまったと同時に窓のすぐ横にある玄関まで迫ってきて真っ赤な目はカッと見開いたままで口だけうっすら笑い今にもドアノブに手を掛けようとしているそれに 『ヤバイ!!!!』 恐怖とパニックで声も出ず慌てて 『バンッ!!』と窓を閉めカーテンを閉め布団に潜ると親指を拳の中に握り(魂を持ってかれない為だとか)お経を唱え続けてそのまま眠ってしまったのか気が付くと朝になって居たそうです…

話終わり私が

『窓の鍵は閉めてなかったんだよね??実はその女に窓から顔だして覗かれてたりして…』

と言ったら兄は目を涙目にしながら

『マジそんな事言うの辞めて(怒)』と想像しただけでも恐ろしいそうです(泣)

この話を聞いたのは家族で引っ越しをする前。5年間ずっと話せなかったそうです。

兄は今27歳、一人暮らしをしていますが何年経った今でもたまにその女の気配がするらしいのです…夜中電気を消して寝ているが寝付けない…真っ暗な中

『あっ今絶対いるな』

と思って電気も付けないまま携帯のカメラで写真を撮ったら写っていたり…友達と車の中で写真を撮ったら窓の方にはっきり凄い険しい顔のこの世の物ではい物が写っていたり…(見せて貰ったんですが他に何体か写ってました)

兄いわく…

『あの時からあの女がずっと付いて来てる気がする…たまに気配するんだよな…あの真っ赤な目…忘れられない…』

長文読んでくださって有難うございます。又アップしようと思います。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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