中学生の頃に毎日通る狭い十字路がありました。
小さな古い住宅地と昔ながらの商店街を繋ぐ唯一の道です。
委員だった私は夕暮れの十字路を小走りで帰りました。
十字路の真ん中辺りに来た時、私の向かう先に女の人が立っていました。
その人は異様に顔が大きい。
肩幅よりもずっと大きくて、白くて、ボコボコしてるんです。
女は大きな口をくちゃくちゃ鳴らしながら開けました…
なんだか意味がわからないし、怖いし半ベソかきながら後ずさりしました。
それから、何分かは同じ状況が続き…
なんだかその女は私の事など気にも留めてない様です。
その時、後ろから同じ団地に住む近所のおばさんに声をかけられました。
でもおばさんには見えないのか普通に世間話を始め…
2人で一緒に歩きました。
でも…女はすぐそこに居ます。
ずっと口を開けて立ってる。
おばさんがいるから心強いという事もあり、意を決して女の横を通りました。
おばさんは女の体をすり抜けて普通に歩きました。
通り過ぎた後に振り返ると、女はまだそこに立っていました。
あの女は一体…何をしていたんだろう?
霊感の強い姉に一度聞いてみたところ…
「あぁ、あれは問題なし」
と一言だけでした。
ここ最近、色々な投稿をさせていただいてます。
私自身、出産してから全く見なくなりました。
声と音だけはよく聞きますが…
たまに自分は想像力が凄くて思い込んでいるのでは…と不安になります。
話がそれました…すいません。
以上が私の体験です。
怖い話投稿:ホラーテラー 坂道さん
作者怖話