【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

短編2
  • 表示切替
  • 使い方

開いた口

中学生の頃に毎日通る狭い十字路がありました。

小さな古い住宅地と昔ながらの商店街を繋ぐ唯一の道です。

委員だった私は夕暮れの十字路を小走りで帰りました。

十字路の真ん中辺りに来た時、私の向かう先に女の人が立っていました。

その人は異様に顔が大きい。

肩幅よりもずっと大きくて、白くて、ボコボコしてるんです。

女は大きな口をくちゃくちゃ鳴らしながら開けました…

なんだか意味がわからないし、怖いし半ベソかきながら後ずさりしました。

それから、何分かは同じ状況が続き…

なんだかその女は私の事など気にも留めてない様です。

その時、後ろから同じ団地に住む近所のおばさんに声をかけられました。

でもおばさんには見えないのか普通に世間話を始め…

2人で一緒に歩きました。

でも…女はすぐそこに居ます。

ずっと口を開けて立ってる。

おばさんがいるから心強いという事もあり、意を決して女の横を通りました。

おばさんは女の体をすり抜けて普通に歩きました。

通り過ぎた後に振り返ると、女はまだそこに立っていました。

あの女は一体…何をしていたんだろう?

霊感の強い姉に一度聞いてみたところ…

「あぁ、あれは問題なし」

と一言だけでした。

ここ最近、色々な投稿をさせていただいてます。

私自身、出産してから全く見なくなりました。

声と音だけはよく聞きますが…

たまに自分は想像力が凄くて思い込んでいるのでは…と不安になります。

話がそれました…すいません。

以上が私の体験です。

怖い話投稿:ホラーテラー 坂道さん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ