短編2
  • 表示切替
  • 使い方

跳ねる男

長くなりますが読んでいただけたら嬉しいです。

これは、15年程前に新宿の某「N○ビル」に努めていた時の体験談です。

そこは当初から、いろんな噂がありました。

建設中の死亡事故や建ってからも、自殺者(これは事実のようです)があった等…

そんな噂を多々聞いていた私にも少々霊感があるようで、

そこで残業などしてますと、いろいろな出来事に合いました。

会社はお見合いカウンセリング等もあるブライダル関係の会社でした。

ですから奥にカウンセリング室が幾つかあるんですが。

確かに誰も居ない、残っているのは私だけのはず…話し声がするんです

「コソコソコ…コソ…」

確かめる勇気はなかったので、これだけなら誰かいたのかも…

で終わるんですが。

ある日、又一人残業でした オフィスの出入口は、長い廊下が一周グルーっと回ったロ型になっています。

私の視界が、ギリギリ死角にならない後ろに出入口がポッカリ口を開いて廊下を映しています。

どうしても見えるんです……………。

ワイシャツ姿の男の後頭部と背面が、まるで剣道の素振りをしてるように

ピョンピョンピョンピョン…

と見え隠れするのが。

しかし振り向くと居ない。

廊下に首だけ出して、左右を見回すが、薄暗い通路が続いているだけで人影は見当たらない。

こんなことも「相当疲れが溜まってんな…」と私一人なら、いつしか忘れてしまうでしょう。

その日は、たまたま部下と二人で残業の時でした。

「ふあぁ~何時だぁ?」とデジタル時計に目をやると時計のライトが(ファ~)っと消え

、と同時にオフィスの明かりが一瞬暗くなり、と全て同時に

「ウギャ~£☆#&!!」

と隣の部下が…

私「なっ…どうしたぁ~!?」

部下「イマ…今…(ガクブル)耳元で子供の声が…」

私「???」

部下「クライヨ…って~!£☆&@」

私「ひうぇ~~&@!#☆ヤバイヤバイ!帰ろ帰ろ!!」

とバタバタと片付けもそこそこに会社を飛び出しました。

二人とも疲れてのでしょうか…

確かに。疲れたり自暴自棄になっている時には、霊が取り憑きやすいとか…

皆さんもお仕事はホドホドに…

イマイチかと思いますが読んでいただき有り難うございました。

怖い話投稿:ホラーテラー カニエビいかたこさん  

Concrete
コメント怖い
0
1
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ