またまた続きです。
(今回で終わらせたいと思いますので、すごい長くなったらすみません。)
皆行きと同じようにワイワイしながら車に乗りこみ走り出しました。
そして、ついにあの樹海の道に差し掛かりました。
しばらく走っていると、さっきは気づかなっかたのですがバス停が見えてきました。
そこには三人位が座れそうな木造りの少し赤いペンキの残った古ぼけたベンチがありました。
そして、その上には黒いヘルメットがおいてありました。
A君は、
「やばい!!!」
そう思ったそうですが何を思ったかB君は突然道の脇に車をよせ止めました。
「あれ見ろよ!ヘルメットがあんじゃん!!」
そう言いながらA君が止める間もなく、B君とC君は車をおりヘルメットの方へと歩いていきました。
「えー、あれってやばくない!?」
「だよねー!!」
女の子達はさすがに車を降りることはできませんでした。
A君もはじめは降りることを躊躇いましたが、ヘルメットの方へとどんどん近づいて行くB君とC君をほっとく訳にもいかないので仕方なく車をおりました。
そうこうしているうちに、C君が走り出し一人先にベンチに着きました。
「俺、一番乗りー!!」
そう言いながらヘルメットの隣にドスッと座りました!!!
A君は心臓が止まるかと思う位びっくりしましたが、慌てて
「C、すぐそこから離れろ!!!!」
そう叫びました!
でもB君はB君で
「またまたぁー。」
なんて笑いながらどんどんヘルメットの方へと近づいていくし
C君はC君で
「またAは心配性なんだからー!!」
「女の子達も大丈夫だから降りといでよー!」
と言いながら、何とヘルメットをバシバシ叩きだしました。
A君は
「馬鹿なことすんな!早く車に戻れ!!」
本気で怒りました。
その時です・・
「ヒイャッ!!!」
B君がおかしな声を出してその場で固まりました。
その理由はすぐに分かりました。
C君の隣にあるヘルメットがゆっくり、ゆっくりと動いていたのです。
そう、初めはC君とは反対方向の横を向いていたはずのヘルメットがC君の座っている方に向かってゆっくり、ゆっくりと。
そして一番近くに居たB君は見てしまったのです。
そのヘルメットの中身を。
ただの黒いヘルメットだと思っていたそれは人の頭が入った生首だったのです!
そして古ぼけた赤いベンチだと思っていた赤いペンキの
それは、生首から滴り落ちる血液だったのです!!
皆の尋常ではない様子に気付いたC君はヘルメットの方を見てしまいました。
C君が見たものは、自分を瞬きもせず、無表情に、ジーッと見つめる血まみれの生首でした。
あまりの事に視線をそらす事もできず身動きもとれませんでした。
その時です。
「ぎイやァァァーーー!!!」
車に乗っている女の子が聞いた事もないような悲鳴をあげました!
A君が女の子の方を見ると、C君の方ではなく後ろの方を見ながら悲鳴をあげていました。
A君は恐る恐る後ろを見ました。
何と後ろの遠くの方からバイクのライトが見えるではありませんか!!
A君はB君に
「早く車に乗れ!!!」
って叫びながら
慌ててC君の所に走っていき動けないC君の腕を掴んで車の方に走りました。
そしてC君を車に押し込み自分も乗り込むと
「B、早く出せ!!!」
いそいで車を走らせました。
もう、全員がパニックです!!
なぜなら後ろから二人乗りの真っ黒なバイクが猛然と追いかけてきたからです。
本当にごめんなさい!!終われませんでした。次では絶対に終わらせるようがんばりますので!!!
怖い話投稿:ホラーテラー とんがりさん
作者怖話