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短編2
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ネットカフェその2

…続きです。

私が店長を勤めるネットカフェの尋ね人のお話です。

毎日、様々な尋ね人がやってきます。

1番多いのは家出人の捜索です。

2番目が犯罪者の捜索で警察が来ます。

3番目が会社の人や自衛官が行方不明の身内を捜索しに来ます。

最近、ようやく捕まった○君は来なかったか?というのもありました。

ちなみに訳ありのお客様は私に口止めのチップをくれる事が多いです。

無造作に一万円を手渡し、ここに来てる事を内密にしてほしいとの事。

そんな時はインターネットで警視庁のホームページをチェックします。

指名手配だったり、懸賞金がかかっている場合は100パーセント通報します。

今まで50万円ほど警視庁から頂きました。

私の会社にはボーナスが無いので助かりました。

最近の話ですが、旅行用のキャリーケースを持った若いお客様が来ました。

夜11時から9時間パックで入室です。

しばらくして警察がやって来て、「この男は来てないか?」と聞かました。

もちろんさっきの若者でした。

私「何かあったんですか?」

と聞いても捜査の事は教えられないとの事。

私「それではお客様の情報は令状が無ければ教えられません。」

といつものやり取りでした。

しかし、その時に限り警察官は話してくれました。

昨日の夕方、隣町で9歳の女の子が誘拐され、この男が重要参考人である事。

捜査の都合でまだ報道されていない事。

私はすぐにキャリーケースの中身を想像しました。

「います!着いて来て下さい!」

警察官二人と男のいる部屋へ行きました。

男は寝ていた所を御用となり、警察に手錠をかけられました。

問題はキャリーケースの中身です。

9歳の女の子が悲鳴一つ身動き一つせずにいるでしょうか?

警察官が私に下がる様に言った後、ケースを開けました。

瞬間!

大量の体液が床にこぼれ落ちました。

あぁ…手遅れだ…

死んでる…

と思いました。

それは女の子が我慢出来なくて漏らした尿でした。

女の子は無事に保護されました。

しかし、警察官が話をしてくれなかったら

今頃どうなっていた事か…

次は迷惑な客です。

怖い話投稿:ホラーテラー ネットカフェ店長さん  

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