短編2
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たすけて…

それはもう5年くらい前、週末の夜に先輩とドライブするのにも飽きて俺の運転で帰路についた時の話です。

道を間違え、どこかの私道に入り込んでしまったらしく、かなり道が悪い山道を走っていたんですが、急に見覚えの無い小さな村に出ました。

・・さすがに深夜だからか、どの家も明かりも外灯もついておらず「廃村じゃねえの?」と先輩がつぶやいたときです。

車をとめた道の先から、だれか走ってくる。

先輩も俺も息をのんで20メートルくらい先をみつめました

どうやら男で、両手を振り回して、なにかを叫んでいる…

そしてヘッドライトの中にはっきり男の影が映ったとき、ただ事ではないことが分りました。

男が全身血まみれだったからです。

そして、よく聞き取れなかったんですが、叫んでいる声が聞こえました。

「・・・た・すけ・・た・・すけて・・  たす・・けて・・」

男の手が車のボンネットに触れるかというところで先輩が叫びました

 

「出せ!出せ!!」

その叫び声の真剣さに反射的にバックのままエンジンを吹かし男を残したまま、闇雲に車を走らせました。

夜明け頃、やっと見覚えのある道に出られ、落ち着きを取り戻した俺は

「いやぁ・・びびったすね・・でもあのおっさん助けよんでたみたいだけど・・

先輩パニくってるから、俺も逃げちゃったけど・・・大丈夫かな?」

と聞くと、先輩は

「おまえ、あのおっさんが車に触れる瞬間、何て言ったか聞いたか」

と言い、あの男が叫んでいた言葉を教えてくれました。

その言葉は

た す け て や ら な い

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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コメント怖い
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めちゃくちゃ怖いです…

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すごい鳥肌立った
とても面白かったです

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