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短編2
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シーサイドライン

私が体験したゾッとした話しをしたいと思います。

高校最後の年に運転免許をとり、休みの前日(金曜)になる度にドライブに出掛けてました。

その日は月明かりの綺麗な夜でした。

私の運転で、助手席にA・後部座席にBを乗せ、行き先も決まらずあてのないドライブをしていました。

街中を抜け、海へ向かう事にした。

その時に気付いたが海に行くまでのシーサイドラインは、自殺の絶えない赤い橋や、死亡事故が多発するトンネル先のカーブを通らなければ行けず、引き返そうとも思ったのですがみんなのテンションが最高潮!勢い任せに走る事にした。

赤い橋→→異常なし

トンネル先カーブ→→異常なし…??

突然息がしづらくなり耳鳴りがし、Aと私は黙りこんでいた。Bは全く感じていないのかノリノリだった…

進行方向右側に海・左側には緑が茂った森林、周りが確認出来る程の月明りだった。

カーブを通過し直線を走っていた。

Aは景色を見ていたが、突然ハッとして顔を反らした。

私「どうした?何か見たん?」

A「うん…今は言えないから後で話すよ。私下向いてるね…」

B「もしかして何か出たぁ?んなわけないか~ハハハ」

ただならぬ恐怖に襲われこの場にいる事が恐くなり、街中のコンビニまで飛ばした。

飲み物を飲み、心を落ち着かせた所でAに聞いてみた。

私「さっき何があったの?下向いてると言ってたからさ。」

A「実は…景色を見てたら、農作業をする時の様な格好をした人が2~30人ずら~っといて、無表情でこっちを見て手招きしてたんだ。気が遠のいて吸い込まれそうだった。それで、下を向いてたんだけど…(汗)

海を抜けるまで、○○(私)の左太ももに白い手が乗っかってて不自然に動いてた。シーサイドを抜けたら消えてった…変速ギア?触られなくて良かった…」

B「俺全然何も感じなかった~。でも俺達危なかったんだな…ハハハ(泣)」

私「今は大丈夫!?憑かれてないよね?(泣)」

B「シーサイドから離れたからもう安心して大丈夫!しかしあの手は何だったんだろうね~」

オンボロのMT車を運転していたのですが、何も無くて良かったです。

「事故らずに無事戻って来れて良かった~さすが私!」なんて余裕を見せてた訳なんですが、ABを家に送り届けるまで震えが止まらずいつも以上に慎重に、運転するのでした。

以上で終わりです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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