これはマジ話なのであまり怖くないかもしれません。
私は、とある有名な運送会社で働いてるのだが、最近怖い体験をしたので投稿する。
読みにくいと思いますがよろしく。
私は二十歳をすぎた頃から霊感が強くなり、疲れている時とかによく見えたりする。
ある風俗店に納品に行くのだが、そこの納品場は別の廃墟ビルの2階にある。
お店の人に鍵を借りて、そのビルに1人で行かなければならない。
廃墟なので、電気も無く外の明かりで何とか中が見える感じだ。
初めて納品した時から、雰囲気がかなり嫌な感じだったのだが最初は何も起きず安心していた。
しかし3回目の納品からある変化が起こった。納品場は2階の一番奥の部屋にあるのだが、私が納品に行くと部屋の中に女性が壁に向かって立っていた。
私はビックリして思わず、うわっと声を上げてしまった。
しかし振り向きもしなかったので会釈だけして、さっさと納品を終わらした。
私は従業員かなと思い、その日は何事もなく帰ったのだが、つぎの納品の時にもその女性が同じ位置に立っていた。
あっ!人間じゃない・・。私は二回目にして気付いた。しかしその女性は特に何かしてくる事も無いので、次第に恐怖は薄れていった。
しかし遂に事は起こった。その日は大雨で、私は風邪気味でかなり疲労が溜まっていた。
いつもの様に鍵を借りに行き、そのビルに納品に行ったのだが、外はどしゃ降りだったので、明かりが無くビルの中は真っ暗でジメジメしていた。
嫌だなと思いながらも仕方なく携帯のライトを頼りに2階に向かった。
2階に着いた所で妙な違和感を覚えた。後ろから声が聞こえる。
『カーテン・・を買った・とき・・にあなたの ・・・ 』 (多分こんな感じ)
私はバッと振り向いたが誰も居てなく、物凄い寒気と物凄い恐怖だけが込み上げてきた。
私はダッシュで納品場に向かい、ドアを蹴る勢いで開けた。
ドン!!
中に入った瞬間!キーン。耳鳴りが鳴り、金縛りにあった。
いつもの様に女性が立っている。しかし後ろを向いている。後ろを向いている?
違う、体は壁を向き顔はこちらを向いている、、髪の毛が顔を覆っていた為、ずっと後ろを向いていると思い込んでいたのだ。
髪の毛が室内では吹くはずの無い風で揺れている。
髪が揺れるたびに、狐のような目と、口紅で真っ赤に染まった唇が見える。
無表情な顔が恐怖を倍増させる。
急に風が強く吹きだす。窓のすきま風の音が鳴りだす。
その瞬間!女の髪がサァと横に流れ顔が見えた。
狐ような目をくわっと広げ私を睨みながら口を顎が外れるくらい大きく開け、泣き出した。
その鳴き声が今でも頭から離れない。
テレビのスローモーションの様な声で叫びながら泣いている。
私は動く事が出来ず、10分程女の泣く姿を見ていた。
その時、店の人の声が入り口付近から聞こえてきた。
○○さーん。○○さーん。
納品が遅いので心配で来てくれたのだ。
声が聞こえた瞬間金縛りがとけて、ダッシュで部屋を出た。
出た瞬間から何故か記憶が無く、気付いたら車の中にいた。
夢だったのかと思い、伝票を確認したのだが、しっかりと受け取りがあった。
また来週納品に行かなければならない。
何かあればまた連絡します。
怖い話投稿:ホラーテラー トラック野郎さん
作者怖話