【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

短編2
  • 表示切替
  • 使い方

四十九日

あれは私が小学6年の頃だと思います。

私の両祖父母は私が生まれる前に亡くなっており、思い出は有りません。

同じ団地に母方の姉家族(親戚です。)が住んでおり、その家にはおばあちゃんが一緒に住んでいました。

鍵っ子だった私は両親の帰りが遅い時はおばあちゃんの所へいました。

本当のおばあちゃんのように思ってましたし、可愛いがってくれました。

一緒に買い物に行くとスーパーの横に昔、ガチャガチャと一緒にゲームが置いてましたよねぇ!

おばあちゃんが買い物してる間、おばあちゃんから小銭を貰ってゲームをやりながら待っていたものでした。

ある日授業中に、『おい!〇〇、お母さんから電話が来て親戚のおばあちゃんが亡くなったそうだ!先生、病院の場所聞いたから送ってく!』

っと、男の先生が病院まで送ってくれました。

心筋梗塞でした。

私は悲しくて、寂しくて涙が止まらなかったのを覚えてます。

月日が経ちある夜、夢を見ました。

その夢は私がスーパーのゲームをやっているとおばあちゃんが私の横でニコニコしながら立っていました。すると手提げ袋から壱万円を出し、私のポケットに入れました。

私は『おばあちゃん、こんなに要らないよ!おばあちゃん。』っと言いました。おばあちゃんはニコニコしながら何も言わずに手をふって歩いていきました。

その時、

母親に起こされ、おばあちゃんて寝言言ってたょと言われ、夢の内容を話ました

すると母親は『そう、じゃあんたにお別れにきたんだよ、だって今日はおばあちゃんの四十九日だもん』

その夕方、親戚の叔母が内に来て私の名前が書いてある封筒をくれました。

それはおばあちゃんが私にくれるはずたった中学の入学祝のお金、壱万円だったのです。

おばあちゃんの荷物を整理していたら出てきたそうです。

その壱万円は封筒に入れたまま、私の形見になりました。

怖い話投稿:ホラーテラー 徳明さん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ