このサイトって凄いね。
投稿して何分もしないうちに読者の声が聞けるんだね♪
何か、、、病みつきになりそう(笑)
でも正直、文章を書く事がこれほど難しい事だとは思わなかった。
俺は兄の事を知って欲しくて、何となく思いつきで投稿したんだけど、もうそろそろ限界だ。
そろそろ終わりにしようと思ってますんで、暇つぶしにでも読んでやって下さい。
双子の兄が、霊をじっくり観察して発見した事がひとつあるそうだ。
悪霊はどうも、爽やかな匂いが苦手らしいのだ。
夜中、いわくつきの神社を探索した時に確信したという。
その神社、噂以上に性質の良くない霊がたくさんいたらしいのだが、、、
すぐそばの畑には嫌な気配が全く無かったんだとか。
その畑、名前は知らないが小さくて可愛らしい花が所せましと咲き乱れていたらしい。
これでもか、というくらい良い香りが辺りに漂っていたという。
神主どころか掃除をする者すらいない、打ち捨てられた廃神社と悪霊たち。
そんな忌まわしい存在を一瞬忘れてしまうほど柔らかなオーラに満ちていたらしい。
匂いと臭い。
その事を兄が最初に意識したのは、小学6年の夏休み、地元の青年部と子供たちが海水浴に行った日だったという。
兄は海が大っきらいだった。
それは俺が一番よく知っていた。
「平気で泳いでる奴が信じられない」
シーズンになると、いつもそう呟いていた。
だからどうせその日も
「頭が痛い」だの
「腹が痛い」だの言って
兄がその催しに参加する事はないだろうと思っていた。
ところが兄は逃げなかった。
まあ、今だから分るんだが、、、たぶん兄は、妹を守る為に勇気を振り絞って、心底嫌いな海と対峙したんだと思う。
妹はまだ小さかったので母親も一緒だったからそれ程心配しなくても、と思うのだが、兄に言わせれば、(海はそんな、生易しいものじゃない)らしい。
「霊感のある者にとって海は、昼も夜も関係なく怖い」
と兄は話す。
無邪気に遊んでいる子供に死霊が手を伸ばす。
「そんなおぞましい光景が目の前で繰り広げられるんだぜ!」
昼でも怖い、そんな海が夜になるとさらにもっと怖くなる。
気配が何倍にも濃くなるのだという。
そして、海の中にいた不気味な者たちが陸に上がってくるんだと。
兄は夕食の、豚汁だったかカレーだったかを食べている最中から、吐き気を催すような臭気を感じ始めていた。
腐った臭い。
生ゴミが発酵したかのような嫌な臭いが潮の香りを凌駕しようとしていた。
夕食の後に行われる肝試しとキャンプファイヤー。
(とてもじゃないが耐えられない!)
その時の事を俺は今でも鮮明に覚えている。
兄の顔といったら、、、尋常じゃなかった。
「K(俺の名)ごめん、俺、帰りたい・・・」
震えていた。
その時俺は兄の特殊能力を大いに認めていたからすぐに頷いた。
俺たちは母親と可愛い妹のいるテントに向かった。
母親も笑顔で頷いて言った。
「わかった!帰ろう!ただし、他の人に悪いからキャンプファイヤーまでは我慢してね」
兄は泣きそうな顔をしていたが、
「我慢する・・・」
と言って俯いた。
―続く(ごめんなさい)
怖い話投稿:ホラーテラー 双子の弟さん
作者怖話