高校時代の友人Mちゃんの話。
Mちゃんは大学受験のため、一泊二日で東京へ行った。
受験前日に前乗りし、安いホテルにひとりで泊まったそうだ。
明日は受験だし、早く寝よう…とベッドに入るもなかなか寝られない。
なぜなら、部屋のテレビが点いたり消えたりする上に、ラップ音(どんな音だったかは聞かなかったが、なにやらうるさかったらしい)までするからだ。
暫くシカトしていたMちゃんだが、怪奇現象は収まらない…
そしてついに、彼女はキレた。
徐にベッドの上に立ち上がり
ブルーハーツの『リンダリンダリンダ』を熱唱しだしたのだ。
しかも、かなりなりきっていたらしい。
サビの部分ではベッドで跳びはね、さながら彼女のオンステージである。
歌いきった頃には怪奇現象は止んでいたそうだ。
結局、Mちゃんはその大学は落ちてしまったのだが、
Mちゃんいわく「歌ったせいでテンションあがって結局眠れなかった。まったく受験前日になんてことしてくれてんだよw」
怪奇現象に打ち勝つ方法は、怖がらないこと。
そして霊をドン引きさせることなんだと彼女を見て悟った。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話