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短編2
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撃退方法?その2②

よく見ると車の側で座り込んでいる影が見えた。紛れも無く、後輩2人だ。

「なんや、逆走して戻ったんか?」

Nがそう話し掛けると、後輩たちは涙目で我々に走り寄ってきた。

「本物っすね?!」「早く帰りましょ、ヤバいっすよここ!」

今にも泣きそうな2人を見て、慌てて車に乗り込む。

車内で何があったか聞いてみると、後輩たちは足早に庭園を周り、車付近に戻ってきたそうだ。

すると、車の外に人影が3つ見えた。

先輩たちが待っててくれてるんだ、と安心して駆け寄ると、

その影がスッと消えた。

突然の出来事に後輩たちパニック。

更に車内には誰もいない。後輩たち、もう限界。

怖くてうずくまっているところへ我々が戻ってきたとのこと。

「なんか見間違えたんやろ~w」とNは笑っていたが、私はビビっていた。

後輩たちは「足早に」戻ってきた、と言っているのだ。

だったらなぜ1時間も戻らなかったのか。

「足早」が彼らの気のせいだったとしても、反対から回っていた我々とは絶対に途中で会うはずではないのか。

なら、後輩たちは、いったいどこを歩いていたのか…

もしかしたら、別空間に迷い込んでたんじゃないだろうか?

後日、霊感T君にこの話をすると、

「そんなもんで済んで良かったね。選んだ場所が庭園やったのが幸いやな」とのこと。

T君いわく、ヤバいのは石畳の続く本殿(ていうのか?)までの道のりだそうだ。

昼間は露店が出て観光客で賑わっているのだが、そんな時間でも恨めしげに人々を睨みつける生首やらなんやらがゴロゴロいるらしい。

庭園をチョイスしたのはNだと言うと

「あいつは霊感ないけど勘が鋭いからな。動物的本能でヤバいとこ避けるんやろw一生怖い目あわんわw」

そんなNは「なんも出ぇへんかったぞ。お前の霊感嘘やろw」とT君をからかっていたが

「お前は幸せやなぁ」とT君は笑うだけだった。

ちなみに、下ネタ合戦は効果があったか聞いてみたら「大いにある」とのこと。

陰(霊)は陽(下ネタ)を嫌う。という理由らしい

…本当かはわからないが。

我々が全く怖い目にあわなかったのは下ネタのおかげかも知れない…

ありがとう、下ネタ。

長々と下らん話、すいませんでした…

でも効果あるらしいんで、怖いときには是非心の中で「下ネタ替え歌合戦」してみて下さい。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名MAXさん  

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