親戚一同と旅館にいくことになった。旅館とは言っても高級でもない古い旅館だ。
久々の旅行にみんな(20人程度)楽しそうに、かるーく食べたり呑んだり。
温泉に男一同、女一同が入り、いい湯だったーみたいな感じで、また食べたり呑んだり。
時間を見ると夜中の2時になっていた。
無性に風呂に入りたくなり、部屋の風呂があるのに気付き、入ることにした。
入る前に、「入る人ー」と聞くとおれの他に三人手をあげた。
意外に入りたくなるの俺だけじゃないんだなー と湯をはり、沸いたのを確認してザブンと入る。きもちい。なんだかすごく新鮮だ。すると、いきなり更衣室?から声がした。
「次、私入っていいですか?」
女の人の声だ。
でも更衣室のドアしっかり締め切ったよな・・・
開ける音聞いてないし、もしも出ていったなら、閉める音が聞こえるはずだし。
酔いが覚めた。鳥肌がたった。
怖くて更衣室をちらっと覗いた。誰もいない。
すると更衣室のドアがガラガラと開いた
「あれ、誰もいねえ。おいお前一人だよな?」
親戚の一人が少しあせり気味な顔で俺に言う。
「は、はい。さっきの声聞こえたのおれだけじゃないんスか?」
またもや鳥肌がたつ。
「みんな聞いてたよ。でも誰もそっち行ってないからおかしいなと思ったんだ」
確かに最初風呂入る人聞いたとき男しか手をあげていなかった。
そして 聞き覚えのない若い女の人の声。
怖くなってすぐに出た。
入ると言ってた人も気味が悪いと言い入らなかった。
翌日、口うるさい親戚の一人が、フロントの人に
「あの部屋って出るよね?昨日ほんとに出たんだけど」
と言うと。 。 。
「あまり大きい声で言わないでください実は私たちも怖いんですよ」
と苦笑い
その後は何もなかったですが、いまだにこの話すると気味が悪いです。
読んでいただきありがとうございました。
ちなみにガチ実話です。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話