短編2
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こっくりさん

私が小学生のころこっくりさんが流行っていました。私もずっとやってみたくて、仲のよい友達5、6人でやることにしました。

白い紙に書くことを書き、鳥居の上に10円を置きました。そしてみんなの指を置きました。

「こっくりさん、こっくりさん でてきてください」

と言っても10円は動きません。

つまらなくなった私は10円を少し動かしてみました。するとみんなびっくりして盛り上がってきました。

調子に乗った私はみんなの質問に対して適当に答えていきました。

そうしていると向こうから

「おい!おまえらなにしてんだ!」

と叫びながら先生が走ってきました。

「はやく帰れ」

と言って私達は学校を追い出されてしまいました。

私達はわけもわからず帰るしかありませんでした。

その帰り道

1人で歩いていました。

すると向こうから普段見ないダックスフンドが走ってきました。

ダックスフンドは首輪もつけていませんでした。

私は犬が嫌いではなかったので逃げずに歩いていると、犬はそのままの勢いで走ってきて私の足に噛み付いてきました。

びっくりして振りほどこうとしたのですがすごい力でした。

しかもその犬

白目を剥いているんです。

怖くなって、必死で犬を振り切り逃げました。

そのときの傷は意外にも浅かったのですが、後はくっきりと残ってしまいました。

次の日学校へ行くと先生が

「昨日大丈夫だったか?」

と聞いてきました。

なので昨日のことを話すと先生は黙ってしまって

「こっくりさんはやるなよ」

と言って職員室に戻ってしまいました。

私は今まで犬を飼いましたがすぐに死んでしまいます。

死体は必ず白目を剥いているんです。

私は犬がかわいそうで5年前から犬を飼うのをやめました。

あとから聞いたのですが

こっくりさんをしているときに私の後ろでは

狂ったように吠え、白目を剥いたたくさんの犬が群がっていたみたいです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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