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短編2
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バスタブの染み

本当にあった実話です。

あれは今から6年前の5月。

2002年の5月、ある子猫(ノラネコ)が殺されました。

某有名大型掲示板で、子猫が殺される過程を画像付きで公開されたあの有名な話です。

私は、その犯人(男)の隣に住んでました。

犯人が逮捕され、隣は空き家になりました。

そして、2003年の4月、新しい家主が隣に越して来ました。

多分、子猫が殺された事を知らない人だったんだと思います。

大学に入ったばかりの、優しそうな男性でした。

しかし、二ヶ月もたたないうちに、引越してしまいました。

次々に、新しい人が隣に引越しては、二ヶ月位で引越して行きます。

そして、引越して来る人は全て男性でした。

何か不気味だなぁ〜と思いながらも、引越して来た人に真実を告げる事は出来ませんでした。

ある日、カップルが引越して来た時でした。

一ヶ月位たった時、隣に住む彼女さんが家に来て「浴室を見せてほしい」と尋ねられました。

嫌な気はしなかったので浴室を見せた後、彼女さんに理由を尋ねたら「バスタブに赤い染みがあるんです。大家さんに頼んで変えてもらったんですが3日もたたない内にまた赤い染みが出来てたんです。訳分からなくて……」と不安そうです。

そして「浴室のバスタブを見てもらっていいですか?」と…。

嫌だったけど見に行く事にしました。

内装は私の部屋と変わりはありませんでした。

そして浴室に入りバスタブを見ると、バスタブの右側の下辺りに赤い染みがついてます。

そして、換気扇が付いているのに浴室内もジメジメしていて私の浴室とは全く違います。

仕方が無いので、この部屋で起きた事件を彼女に話しました。

すると鳥肌を立て、震えて泣き出してしまったんです。

そして「夜10時位になると猫の鳴き声が毎晩浴室側から聞こえてたんです!!外でノラネコが鳴いてると思ってたんですけど…違ったんですね」と…。

そして一週間もたたないうちに、そのカップルは引越して行きました。

多分バスタブの赤い染みは、殺された子猫が息絶えた場所なのでしょうか。

バスタブを変えても新しい染みが出来る。

無念だったに違いありません。

現在そのアパートは取り壊されて、駐車場になってますが、片隅に小さなお墓がたっており墓石には『こげんた』と書かれています。

怖い話投稿:ホラーテラー さん  

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