中編3
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雪山

友人から聞いた話。

似たような話もあったが投稿してみる。

ある日、雪山に飛行機が墜落したらしい。

その飛行機に乗っていた人の中に旅行に行こうとしていたある友人達の集まりがあった。

(以後A/B/C/D/Eさん)

楽しみにしていた旅行なのだが、飛行機は墜落。

しかし、奇跡的にその友人全員が生き残った。

だがDさんだけは足に相当な怪我を負った。

雪山に墜落した飛行機の中からDさんを運び、飛行機の中から外にでた。

話し合いの結果とりあえず、小屋を探して、助けを待とうという意見に、全員賛成。

Dさんは足に怪我を負っているのに一緒に歩かせるわけにもいかず、一時的に埋めることにした。

雪の中は暖かく、外に放置するよりはいいと考えたのだ。

「ごめんな…ちょっとまっててくれよ、すぐ小屋探してくるから。」

そう言ってその場を後に

した。

それから何時間たっただろうか、やっと小屋を見つけ、中に入ってみた。

「やった…。

布団もある!ちゃんと4つある!」

そう言ったAさんに、Bくんがいった

「まてよ、ちがうだろ。

Dはどうなるんだよ!

早く探しにいってあげないと」

そう言った時空気が固まった。

人間って憎らしくも自分以外どうでもいいってゆうのが本音なのだ。

「もう、いいんじゃないの…」

そう言ったCさんにBくんは批判をした。

「まてよ!探してくるからまっててっていったし、それはあまりにもひどくないか?!」

Bくんの言葉に皆が目をそらした。

「探しにいこう…。」

Eくんの発言をきっかけにスコップを手に持ち、

もう一度同じ場所にもどった。

さすがに怖かったんだろう、Dさんは雪のなかから顔をだしていた。

「おい、大丈夫か。

今、助けるからな。」

B君が声をかける。

スコップを持っているのはCさんだ。

ザクッ…

全員が目を見開いた。

Cさんは掘ろうとしたが誤って首を切ってしまったのだ。

真っ白な雪が赤く染まる。

「あ…あ…ぁああ…」

Cさんが口を塞いた。

「ど、どうしよう?!」

手が震えている。

「まて…、落ち着け!

これはみすだ。

殺そうとしたんじゃない。大丈夫だ。

飛行機が墜落したときから、Dは助からなかったんだ。」

BくんがCさんからスコップを奪い、Dさんの顔を雪で覆いかぶせた。

「おい、Aさん、Cさん、Eくん。

これは飛行機の事故だ。

そうだろ?」

全員がうなずいた。

小屋に帰り、寒くなってきたために、身体を温めるために、なにかしよう

と、Cさんが言いだした。

そしてあるゲームをすることにした。

それは、小屋の隅に立って、そのまま鬼ごっこのように次に人にたっちしていくものだった。

「いいか?」

Eくんが問いかける。

「いーよ」

それが合図で始まった遊び。

だんだん身体が温まってきたころにBくんが叫んだ。

「まてよ!おい!まてって…。おかしくないか。」

ありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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