短編2
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心霊トンネル②

さて、旧トンネルに入った自分達だがあまりにも不気味だったのでドラクエみたいに縦一列で行進していた。

三人とも懐中電灯を照らし辺りを見てみたが特に何もなく、反対の出口まで辿り着いた。

「何もなかったなおぃ!帰ろうぜ」なんて正之が言ったもんだから霊感のある健吾も「ここは居ないから帰ろう」って言い出した。

旧、旧トンネルは行けなかったけど残念だったな~なんて話をオイラ達3人で話をして引き返して車のある出口まで帰ってきたら

旧、旧トンネル方面から声が聞こえた。数人の声が聞こえてきたためオイラ達は「物好きもいるもんだなぁ~」

って話をしたら正之が「なら俺達も行ってこようぜ。」って言うけど

流石に旧、旧トンネルに行くのだけは勘弁だったので「オレはパス」と丁重に断った。

「オレもやめとく。」って健吾が言ったもんだから正之はなんだよ~と文句を垂れつつ行くの一点張り。

「行くならどこまで映せるかわからんがライトつけてやるから一人で行って来い。」と健吾が言うから

正之が「上に先客いるし一人で行ってやるよ!!」

引き止めておけば良かったんだがあまりにもムキになるから止めといた。

正之は茂みをかき分けると奥に入って行った。

俺達二人は車のエンジンをかけてライトを照らしていた。

ガサガサと草が動く音は聞こえるが何も見えない。ただ、草木をかき分ける音しか聞こえない。

その音も小さくなり音が聞こえなくなって20分経ったくらいかな?

「お~い」と正之の声が聞こえる。随分遠くから聞こえるから姿は見えない

「お~い」とまた声がするのでこっちからも「聞こえてるわ。はよ帰って来い」と声を出ししばし(40分位)待ってトンネル付近から降りてきた。

どうやら近くに物好きな奴が側道を開拓してくれたみたいで草は生い茂っていたがそれなりに通れるみたいだ。

「上に居た奴らどうだった?」と健吾が聞くと

正之は「不思議とトンネル近くまでは声してたんだがどこにいるか判らんかった。」という。

「そっか…」と健吾が少しため息混じりに声を出すのでオイラにはさっぱりだった。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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