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短編2
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絵画展

休日に暇だったのでブラブラしてると、誰にも気付かれない程の質素な絵画展が開かれてた。

入場無料だったので入ってみた。

美術館の様な広い場所などでは無く、中は個人経営のアパレルショップ位の空間だった。

壁に額に入れられた絵画が飾ってある。

案の定お客は1人も居ない、それどころか案内人?も居なかった。

とりあえず時間はいくらでもあるので1つずつじっくり鑑賞してみる。

最初の作品の前に、こう説明書きがあった。

『これらの作品は作者の一生が描かれた物です』

赤ん坊の絵だ。油絵でいやにリアルだった。

違和感を覚える…

大人の様な微笑みをしていた。

次の絵に移ると、今度は誕生日ケーキだろうか。その前で激しく泣いている男の子。またも違和感を抱きながら次の絵へ。

ここで漸く違和感の正体に気付く。数人の学生に囲まれてボロボロになりながらも満面の笑みを浮かべる男子学生。

多分だが、喜怒哀楽の表情を逆に書いている…そう予想した。

次の絵もまた次の絵も予想通りだった。

しかし残り数枚に変化が起こる。

無表情…男性と女性の間で無表情の男がこちらを見ている絵だ。

男が何か持っている。

筆と…ナイフ?

そして最後の絵を見た瞬間…ゾッとした。

まるで血のような深紅の背景を背に憎しみをあらわにして号泣する男の絵。

最後に説明書きがあった

『作者は両親をその手であやめ自らの命も断ち生涯を終えました』

怖い話投稿:ホラーテラー G.Wの申し子さん  

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