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短編2
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家出

男の子2人は退屈していました。するとAくんが『家出しない?』と言いだし、Bくんも『いいねー。じゃあ9時にあの馬小屋で!』

その馬小屋は、今は誰も使っていない無人の小屋です。

9時。

馬小屋で集合した二人は、持ち寄ったお菓子を食べたり漫画を読んだりして楽しく過ごしていました。

いきなりAくんが『なんか変な音しない?』

Bくんも『あ、ほんとだ』

確かに馬小屋の外から(ザッ、ザッ)という音がします。

二人は(やばい!大人がきた!)と思いわらの中に隠れました。

でも誰も入ってくる気配はありません。ザッ、ザッという音だけは続いています。2人は窓から、何の音なのか確かめてみることにしました。

見ると1人の老婆が白い袋を引きずっている音でした。

『何してんだ?』

と思いそのまま見ていました。

そのとき2人は見てしまったんです。袋から飛び出した子供の足を。

急に怖くなり、2人は『帰ろう。』といって窓から離れたとき、Aくんが立て掛けてあった大きなかまを倒してしまいました。

ガッシャーン!!!

すると老婆がピタリと動きを止め、小屋のほうを向いて『誰かいるのか!!』と叫びました。

2人は急いでわらの中に隠れました。

老婆が小屋に入ってきました。『隠れても無駄だあ!!!』と言ってさっきAくんが倒した大きなかまでわらをグサグサ刺しながら『どこにいるー!!』と叫びはじめました。

2人はわらの中を必死で逃げました。

10分経ったでしょうか。老婆は探すのをやめ『誰もいないか』と言って小屋を出ていきました。

2人は怖さでしばらく震えていましが、だんだん落ち着きを取り戻しました。

そのときBくんが『なんか背中寒くない?』といいねー、Aくんも『ほんとだ』と言いました。

後ろは壁だったのですが、気付くと穴があいていてそこから風が入っているようでした。

Bくんはその穴から外を覗いてみました。

そこにはニンマリと笑った老婆が。

『みぃつけたあ』

と言ってBくんの顔をつかみました。

そこで2人は意識を失いました。

気が付くと救急隊員の人に救急車に運ばれているところでした。2人の親が捜索願いを出したとのことでした。

『夢だったのかな』とBくんはつぶやきましたがAくんは『夢じゃないよ。だって、Bくんの顔に手形ついてるもん』

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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