僕が中学生の時の話しです。
その日、学校に忘れ物して、どうしても必要な物だったので夜の9時ぐらいにとりに行きました。
夜の校舎はしーんとしずまえりかえり、不気味なほどです。
僕は息をはずませていそぎ足で教室にむかいました。階段をのぼって、三階のろうかにでたところで、むこうのほうにぼぅーっと白い人影のようなものが見えました。びくっとして、おもわず足が止まりました。
「何かな?」
息をころして見つめていると、白い人影は、ゴロンゴロンとにぶい音を響かせながら、ゆっくりと歩いてきます。それが、だんだん近づいてそばまできたとき、僕はぞーっと身ぶるいをしました。
ぼろぼろの白衣をきて、髪をふりみだした看護婦さんが、死体をのせたワゴンをおしながら歩いていたのです。
看護婦さんは、壁にはりついてふるえている僕の前で足をとめると、ギロッと振り向き、
「見ぃたァなァ。」
と、怖い顔でにらみつけました。
「ギャーッ。」
たまらず、悲鳴をあげて逃げ出すと、
「まてェ。」
あとからズンズン追いかけてくるのです。僕は、とっさに階段を走っておりて、一階のトイレに逃げ込むと、いちばん奥の個室にかくれました。
その時でした。いきなり、ウ○コしたくなったのです。
恐怖と便通に悩まされていると、ゴロンゴロンという音が聞こえてきました。
「トイレに入ってきた」
とうとうすぐとなりのドアを叩く音がしました。
「ドンドン、ドンドン。」・・・・・ギィー。
「ここにも、いなァーい。」
「ああ、いよいよ最後だ、どうしよう。」
僕は、トイレの中でうずくまってふるえていました。
ところが、どうしたわけでしょう。ドアを叩く音がしないのです。
しばらくじっとしていましたが、物音ひとつ聞こえません。
「最後のトイレはあきらめたんだ。」
と、心の中でつぶやきました。ドアの外にだれかいる気配はありません。
「助かった。」
ほっとして、
「あッ、ウ○コしたかったんだ。」と思い。
ズボンとパンツを下げウ○コしようと便器にすわって、
なにげなく顔あげると、ドアの上から看護婦さんの怖い顔が、じいっと中を覗きこんでいました。
僕は、「ギャーァ」と叫び、ウ○コも、ブリッブリッと、大量にでました。
すると、看護婦さんが、「くせーんだよ」と言って、消えました。
本当に怖かったです。
後日談もあるので好評だったら書こうと思います。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話