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短編2
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赤黒い手首

昔から怖い体験をしてきたけど、最近あった事を聞いて欲しいと思い初めて投稿します。

3日前の夜、部屋でテレビを見ていたら何の前触れもなく金縛り?に合い身動きが取れなくなりました。

普通なら寝ようとしてる時や寝起きなら経験があったのですが、一瞬ワケが解らなくなり物凄い恐怖に襲われました。

動けない。なぜ?どうしよう?としか考えられませんでした。

どれくらいの時間そうしていたか解りませんが、視界の隅になにかの気配がしました。

なにか赤い色の物が動いてる音と生臭いような匂いがしてザワッとしました。

自分の意思とは関係なしに涙がでました。

怖い怖い怖い。

夢なら覚めろ。もういっその事気絶しろと考えて気が狂いそうでした。

手にポツポツとなにかが当たる感触がありました。

自分が流している涙だと思っていたのですが、生臭い匂いが近くからして眼だけ動かすと血にしては黒過ぎるベタベタな物でした。

一瞬にして体の毛穴という毛穴から汗が吹き出てきました。

汗の料とは逆に耐えられないほどの寒気を感じます。もういい、耐えられない。好きにしてくれ。

このままだったら気が狂う。

視界の隅にいた赤い物が近付いてきていました。

怖い、早く終わりにしてくれ。

はっきりと、見たそれは手でした。

それは手首までしかなく、指も薬指と小指がなくて赤黒く濡れ光っています。

怖すぎて眼を反らせません。もう助かりたいという気持ちより終わりにして、殺してくれと願いました。

願いが通じたのか、手首が足をよじ登り腕に、首まできました。

その時の虫が這うような感触が気持ち悪すぎて今思い出しても吐きそうになります。

首に親指と人差し指それに中指がかかりました。

ああ…死ぬんだと考え覚悟して次にくる苦しさに備えようとした時、ヌルッと首になにかが滑るような感触。

手首が下に落ちていました。三本指でそれもヌルヌルしていたため首を締められなかったのだと理解した瞬間に今まで感じた事がないくらいの怒りが沸き上がってきました。

金縛りだった事も忘れ立ち上がり手首を思いっきり蹴飛ばしました。

そして窓を開け次に見たら指減らしてやるからなと怒鳴って窓から投げ捨てました。

その時の勝ったという気持ちが凄かったです。

手や床にはあの赤黒い物は付いてなかったのですが、血が出るまで手を洗いやっと落ち着きました。

次の日も現れたのですが、読みたいと思う方が居ましたら書きたいと思います。

怖い話投稿:ホラーテラー 鍵仁さん  

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