夜中、車を運転していると、フロントガラスの上から、指の先がでているのがチラリと目にはいりました。
「何だぁ。」
と思っていると、ガラスの上から右手と左手がおりてきました。そして、目の前でベタッとはりついたかとおもうと、両手のあいだに髪をふりみだした女の顔が、さかさまにぬっとあらわれました。さかさまの顔は、車の中を覗きこんで、目が合うと恐ろしい顔で、
「こいつじゃない。」
と、言って、上にひっこみました。
あわててブレーキをかけて、外にでると電柱の下に花束がありました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話