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短編2
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祖父へ 続き

続きです。

それからしばらくして、

母が飲み物を買いに行くと言い席をたちました。

祖父は、母の姿が見えなくなるとまた…、

「…あかんのかぁ」

「…寂しいなぁ」

祖父は、ずっと繰り返し言います。

その顔は凄く、凄く寂しそうでした。

何分くらいでしょうか?凄く居心地悪かったんです。

祖父がかわいそうになってきました。

こう言えばすむのかと、

「…私、途中までなら一緒にいけるよ」

私がそう言うと、祖父は本当に嬉しそうに、

「ほんまか?!ほんまにええんか?」

場面が変わりました。

私と祖父は、駅のホームに居ました。

凄く大きな駅でした。たくさんの電車があります。

たくさんの、いろんな人がいます。

駅も電車も異世界な感じはなく、ごく普通でした。

ただ祖父以外の人だけは、ただの影でしかなく、真っ黒で顔も性別も分かりません。

「どの電車のるん?」

祖父に訪ねると、

「これや」

と祖父が指差した電車は、大阪の環状線でよく見かける黄緑色のやっぱり普通の電車。

時計を見ると、昼の15時38分でした。

電車に乗り込み、電車が出発しました。

真っ黒い影の人たちも、何人か同じ電車に乗りました。

街中を走っていた電車は段々と田舎の方へ向かいます。

トンネルを抜け、どんどん山を上っていきます。

天国に近ずいていってんかなぁ?

窓の外が暗くなってきました。

このまま乗ってたら私死ぬんかなぁ?

祖父は隣で凄く嬉しそうです。

もう帰られへんのかなぁ?

暗くなるにつれ、私は怖くて不安になっていきました。

私はもう耐えられなくなり、

「やっぱり、暗くなってきたし私帰る!」

車両全体に響く声で叫びました。

「…そうかぁ」

祖父の言葉と同時に真っ暗になり、

見覚えのある天井が見えました。

無事に夢から覚めることができました。

凄く怖かった。

妙にリアルで、本当につれてかれると思った。

私が今までみた中で一番怖かった夢の話です。

しょおもなくてごめんなさい。

じぃちゃんへ

じぃちゃん、ごめんな。

まだ一緒に行かれへんわ。

まだやりたい事あるから。

あと60年~70年待ってて。

そしたら、また会えるから。

ばぁちゃんも、こないだいったからもう寂しくないやんなぁ?

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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