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中編3
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廃レストラン

十代の頃自宅から車で30分ぐらいの所に、

地元ではかなり有名だった廃墟がありました。

そんなに高くはない山の上にある、夜景を売りにしてたレストランだったようです。

そのレストランがいつ潰れたのかわかりませんが、

以前に死体が棄てられた場所でもあり〔ニュース等で大きく取り上げられたそうです〕

そこへ男女八人でいきました。

山の中なので車のライトを消すと暗黒な闇でした。

私達女の子はかなりビビってましたが、

男の子達は懐中電灯を持ち、ひきつった余裕をかましながら右手右足同時に動かして歩き始めました。

入口玄関だったと思われる所は板で塞がれており、

横に回り割れてなくなった窓から簡単に入れました。

中は廃墟特有の酷い荒れようで、

浮浪者でも住んでいたのか生活ゴミ等も散乱してました。

取りあえず一階を見て回り、階段を見つけみんな一列になってのぼっていくと、そこはプライベート用なのか夜景が見える位置に個室が3部屋ありました。

一部屋見て廊下に出てまた部屋を覗いて廊下に出て、最後の部屋を見て廊下に出たら、先頭を歩いてた男の子が突然立ち止まり固まってました。私達が歩いて来た廊下を何か丸い黒っぽいヒラヒラとしたものが横切ったそうです。

みんなパニックになるのを必死に抑え、先頭を違う男の子に代わり上ってきた階段にゆっくり戻りました。

一階に降りる前に下の様子を静かに伺ってました。

『よしッ大丈夫だね』と

先程まで先頭を歩いてたヘタレ男子が先頭の子に、

行けッとばかりに言いました。

すると突然一階から

ゴミの上に何かが落ちたような音がして、

今度はみんな固まりました。

帰るにはこの階段を下りないと帰れないので、

みんな恐る恐るゆっくりと降りていきました。

みんな一階に降りて、

慌てずゆっくりと出口に向かって歩き、

よっぽど怖かったのか最初のヘタレが景気づけようと、〔森のくまさん〕を歌いはじめました。

その馬鹿さかげんに少しだけ場がなごんだその時!!

『ガサガサガサッ』

と何かが移動するかのように音がなり、

みんな一時停止。

すると先頭の男の子が懐中電灯で音の正体を探ってみました。

私達から三メートルぐらいのとこに何か丸くて黒いボールのようなものがありました。

みんな『んッ??』

すると!!

黒い物体がゆっくりと回転してこちらを向き

みんな『ぎやゃゃゃーッ』

なんと!女性の生首でした!!

こっちに来るんじゃないかと生首から目を離さず逃げてたら、

生首がググ〜っと上に持ち上がるように浮かび、

セミロングくらいの髪の毛が下にダラ〜ンとしました。

1番最後にいた男の子が

『ヤバイヤバイッ!!

追い掛けてくるッ!みんな急げーーッ!!』

パニックになり、二台〔クラウンとグロリア〕で来てた一台の車に六人、もう一台に二人乗り込む慌てようで、とにかく明るいとこを目指しファミレスへ行きました。

そして例のヘタレは窓から逃げる際に、

窓の角の方にガラスが残っていたらしく手に怪我をしてました。

その後、ファミレスの店員がお水を9個運んでくる事もなくその日は解散しました。

怖い話投稿:ホラーテラー Rさん  

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