この話は太平洋戦争を体験したおばあちゃんから聞いた話です。
初投稿なので駄文お許しください!
太平洋戦争の時おばあちゃんはまだ小学校高学年でした。
私の住んでる所は愛知県ですが田舎の方なので空襲はそれほどひどくありませんでしたが、おばあちゃんの住んでいた所は飛行機を作る工場や爆弾を作る工場があったので空襲は結構ひどかったそうです。
ある日の夜中、寝ていると空襲のサイレンが聞こえてきました。
おばあちゃんはお姉さんとお母さんと防空濠に逃げました。
ですが、隣に住んでいた友達とそのお母さんが来ません。
防空濠はおばあちゃん家と友達の家で共同で使うように掘っていたものでした。
おばあちゃんのお母さんが『私が呼んでくるからここで待ってるのよ』
といい残し、お母さんは友達の家まで走って行きました。
おばあちゃんは怖くてお姉さんと抱き合って泣いていました。
すると兵隊さんが来て、
『爆撃機が近くまで来てるから中で隠れておくんだ』と言いに来ました。
すると
タタタタッ
お母さんが戻ってきて、その後ろから友達とお母さんが来ました。
友達のお母さんのお腹には赤ちゃんがいたので、早く走れません。
おばあちゃんのお母さんが防空濠に入り、先程の兵隊さんも中に入りました。
おばあちゃんが
『急いでー!』
と言った直後………………
ヒュー
ドーン
その瞬間、おばあちゃん達は防空濠の中にうずくまりました。
友達が心配でしたが、今出ていくと狙われるので音が遠ざかるまで防空濠の中にいました。
音が遠ざかった後、そっと外を見るとそこには
友達と友達の上に覆いかぶさった友達のお母さんがいました。
友達のお母さんは、爆弾が上から降ってくるのを見て娘を助けるために上に覆いかぶさったのでした。
そのために体にはぽっかりと大きな穴が空いて血がダラダラと出ていました。友達もお母さんの下にいたので、同じ状態でした。
おばあちゃんは呆然と死んでしまった友達とお母さんを見ていました。
戦争の辛さ、酷さがすごくわかり涙が止まらなかったそうです。
おばあちゃんは友達のお母さんの勇気にまた涙が出ました。
自分の身を犠牲にしてまでも娘を助けたいというその気持ちが胸にしみたと言っていました。
怖くなくてすみません。
戦争は二度とおきては欲しくないですね
最後まで読んで下さった方ありがとうございました!
怖い話投稿:ホラーテラー さわのさん
作者怖話