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短編2
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田舎のおばあちゃん 3

田舎のおばあちゃん

2の続きです。

そのいい話は、ある日ゾッとする話に変わります。

私が大学生になり、やはり違う土地に引っ越した、親戚の叔母さんと久しぶりに会った日の事です。

母がふとその話をし始めたのですが、

最初笑っていた叔母さんの顔がどんどん険しくなっていきました。

「池って、山のふもとの溜池の事?川って大岩の?つくしって線路沿いでとってたの?!」

叔母さんは、母とは全く違う見方をしました。

「それは護ってたんじゃなくて、危害を加えようとしてたんじゃないの?」

母と私は驚きました。

「池も川も深くて子供が落ちたらひとたまりもない。線路だって大人も危険で近寄らないのに!」

そんなまさか…!

いやでも…。

溜池はいつ落ちてもおかしくない位身を乗り出してたし、(落ちかけた事もあったような…何人か子供が溺れて亡くなっているそうです)

線路では列車が通り、怖い思いをしたような気もするし、

桜の大木からは落ちて怪我をしたし…

「寝ぼけて夜中○○さん家の庭の崖に座ってたのはその人と一緒?」

と聞かれ、もしかしたら、星を見に行った日かもしれないと答えました。

その日は土砂降りだったそうです。

「ご先祖様なんてとんでもない。何か変なものに取り憑かれてたんだよ!!」

叔母さんは断言しました。

記憶が曖昧なのに、所々覚えているのは、何か身に危険があったからじゃないの?

とも続けました。

さぁっと血の気が引いていくような気がしました。

母と叔母さんの意見、どちらが本当なのか、

あのおばあちゃんは何者なのか、

一切わかりません。

叔母さんからはお祓いを薦められましたが、引っ越して以降何事もないので受けてはいません。

出来ればいいものであって欲しいと心から願っています。

ただ、昔夜寝るときに、

しわしわの顔を、さらにしわしわにさせた満面の笑みでじっと私の顔を覗き込んでいた顔が

20年以上経った今でも、忘れられません。

あの笑みはいったいなんの笑みだったのか…。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

長文な上に駄文で本当に申しわけありません。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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