中編3
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階段の下側で

友達の友達に聞いた話なので信憑性はないと思ってください。

しかも、文才がないので読みにくいです。

大学生になり、外観は古いが内装は綺麗なアパートで一人暮らしを始める事になった青年A君。

引越しの時にフラットタイプ(ヘッドボードとフッドボードない型)のセミダブルのベッドを買った。

最初は新生活に慣れる事で精一杯で、バイトや新歓コンパとかで夜遅く寝に帰るだけの部屋だった。

気になる事はある。寝相は悪くないはずなのに朝になるとベッドの下に落ちて寝ている。

おかしいなと思いつつ、一ヶ月も経った。

ある日、彼は久しぶりにゆっくり出来た。

早めに寝ることにした夜中の事、落ちる夢を見て飛び起きた。

そこは床の上。いつの間にか落ちたらしい。

やれやれとベッドに戻り、浅い眠りに入った頃に何かが足を掴むような気配がした。

ふわりと触るような冷たい感触に背筋が凍る。

動かしたら、がっちり捕まれそうで動かせない。

気づいたら、金縛りになっていた。

きぃんと耳元で絶える事なく金属音がし、ずりずりと体がゆっくりと引かれて行く。

下半身が浮き、足が床についた。

続いて、つるんと上半身も落ちて床に転がった。

ローベッドだから床とベッドの高さは差ほどなく、衝撃はない。

気配は消えない。耳鳴りもするし、金縛りもとけない。

A君は恐怖に息を殺し、気配を気にしながらも寝たふりを続け、いつしか本気で寝ていたそうだ。

「つまり、優しくベッドの下に引きずり落とされるんだ?」

自称霊感ありの女、Nの友達(オカ友K)の友達の話だ。

「んー、それだけならよくある話だし、寝ぼけたのかなと思うけど。Kがね、相談を受けて部屋に行ったんだ」

雨の日に、Kはアパートの前でAを待っていた。

二階の部屋なのだが、扉の前で待つのは狭い通路なので居心地が悪くて下の階段の近くで待っていた。

Aが帰ってきた。

咄嗟に気づかれないように、階段の下に隠れた。

古いアパートに似合う、カンカンと音がするような階段で下からも上からも見える隙間がある。

足を捕まれたと怖がっていたから、脅かしてやろうと思ったのだ。

あんまり登ってしまうと、間違って落ちた時に危ないからとしゃがんでタイミングを計った。

カンカン、と上り始める音がした。

今だっと手を伸ばして、足首を掴んだ。

掴んだのに足音は止まらない。

ぞくりとした。

急に掴んだ足首が冷たいと感じ、すぐに手を離して階段の下から出て確認した。

誰もいない。

上を見るとAが部屋に入るところだった。

Kは急遽用事が出来たと断りの電話を入れ、逃げ帰ったらしい。

「あんたまさか…」

「知らない男の部屋には行きたくないよ。まぁ、あんたが行くって言うなら考えなくもないんだけどね」

私はお断りしました。

なので、真偽は分かりません。

一ヶ月我慢し、A君は引っ越したそうです。

N曰く、内装だけ綺麗って定番だよねと。

あくまでも噂の範囲ですが、そのアパートで自殺した人がいたらしいです。

大学生で若い男性らしいんですが、部屋までは分かりませんし関連があるかどうか。

よくある話。最後まで読んでくださってありがとうございます。

怖い話投稿:ホラーテラー 八須さん  

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