『しんぶーん』
まただ……深夜になると届けられる恐怖タイムス。1回読むと受給が100日遅れると言われてる。
この新聞が来るようになってから、僕の周りはおかしな事ばかりだ。
給料が3ヶ月遅れたり、失業手当も3ヶ月投げられた事もある。
ある日の事、道を歩いていると一人の易者さんに呼び止められた。
「君……そこの君」
「僕ですか?」
「そう君だ。ちょっと座りなさい。いいから座りなさい」
と手招きされ僕は黙って座った。
「ひどく疲れた顔をしている。自身心当たりがあるのだろう?」
「分かるんですか?……僕は一体どうしたらいいのか」
「三千円…」
手を差し出す易者。僕は泣きたい気持ちを押し込め、声を振り絞って聞いた。
「3ヶ月ほど待ってもらえませんか?」
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話