初めての投稿です。
俺が今までの人生において唯一経験した、不思議な話です。
あんまり恐くないかもしれない上にオチもないですが…。
小学生の夏休み、田舎の婆ちゃんちに泊まりに行った時のこと。
婆ちゃんちの地域は街灯もないような田舎でした。
泊まった日の夜のことです。
婆ちゃんと俺と妹で2階の寝室で川の字になって寝てました。
婆ちゃんが真ん中、妹は壁側、俺はベランダのある大きな窓のすぐ横で寝てました。
その日の夜中、雨音で急に目が覚めました。雷も鳴ってるみたいで、外がカーテン越しに明るくなったり暗くなったりしてました。
ふと、窓の方を向いてみると何か大きな影が見えます。
「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる子泣きじじいのようで、杖を持ち、藁のようなものを羽織り、頭が異様に大きなもの。
そんなシルエットが、雷がカーテン越しに光るたびに映し出されました。
その影はほぼ動かず、じっとこちらを見てる感じでした。
体は動くので、興味から外を見てみようとカーテンをまくったのですが何もありません。
ベランダには婆ちゃんの植えてる植物があったので、それか?と思ったのですが、もちろんそんな影ができそうな植物なんかありません。
何が何だかわからないし恐くなってきたのでカーテンを閉めて必死に寝ようとしました。
閉めてからも雷が鳴るたびにその影が写ってました。
そのまま寝てしまったようです。
朝起きてカーテンを開けたら、雨は止んでいました。
というか、降った跡がなかったんです。
ベランダには水っ気ひとつありませんでした。
不思議に思って婆ちゃんに昨夜の話をするとさらに意味不明なことがありました。
まず雨なんか降ってない。
それよりも俺が夜中に起きて立っていたそうです。
婆ちゃんが夜中に目を覚ますと、俺が布団の上に気をつけの状態で立ってたそうです。
目は真正面から逸らさず、瞬きもせず。
婆ちゃんが「トイレかい?」と話し掛けると
「うん」と返事をして一階のトイレに行ったそうです。
そのまま婆ちゃんは寝てしまったそうですが。
俺は夜中にトイレに行った記憶はありません。
でも雨が降ってたこと、雷が鳴ってたこと、カーテン越しに見えたあの影のこと、カーテンの外を見てみたこと、全て鮮明に覚えてます。
以上が俺が唯一体験した話でした。最後までありがとうございます。
一体あれは何だったんでしょうか
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話