大学時代の先輩が勤めていた店での話。
物凄いたちの悪いクレーマーがいたそうです。
詳細は避けますけど、
「お前のとこから買った金鎚足に落として怪我した金払え」
→(ゴルフかなんかして怪我しただけ)
・他のお客様と話している店員に「わざと」話しかける
→店員、先のお客様を放置は出来ないので、他の店員を呼ぶ
→無視されて人間の尊厳を踏みにじられた損害賠償だ
書ける範囲でこれです。
あとは余りにも酷くて書けません。
他にも色々あったそうで、本社にも数回話が行っていますが、余りの異常さに
「もうヤバい人だから対応しないように、次騒いだら警察呼ぶこと」と言われたそうです。
先輩の店舗だけでなく、ありとあらゆる店に出没していたため、競合店だろうが店形態か違おうが関係なく
「今こっちに来て騒いだからそっちに行くと思います、気をつけて下さい」
と、他の店から電話が来ていたほど。
その他の店でも、「あまりにも酷くてもうお客様とは言えない、他のお客様にも迷惑がかかるから警察を呼ぼう」という話になっていましたが、結局呼ぶことはありませんでした。
件のクレーマーが事故で亡くなったからです。
どこかの店で騒いで、「家までのタクシー代出せ」と言って乗ったタクシーの中で。
運転手は軽傷でしたが、クレーマーは即死。
当然この話はその地域で話題になりましたが、常連のお客さん含め、パートさんたちも社員も、誰ひとりとして同情しなかったそうです。
先輩の店では、このクレーマーのせいで退職に追い込まれた人がいて(精神病んで療養中)、事故死したことを伝えると
「もっと苦しんで死ねばよかったのに」
と、表情のない能面顔で呟いたとか。
で、今でも来るらしいんです。
死んだはずのクレーマーが。
前と同じように、何か金になるような、難癖つけられるようなチャンスを探して、
じとーっと蛇みたいな目つきで立ってるんです。
駐車場、店の隅、レジの横に。最初に見つけたのは、よく来るおじいちゃん。
腰を抜かしそうになりながら、教えてくれたそうです
前と違って騒いだりはしないみたいですけどね。
お札とか塩とか日本酒とか、そんなの使うと消えるとか。
私が何が怖かったって、
事故死したことでも、化けてでたことでもありません。
先輩の変わりよう。
温厚できれいな人(女性です)だったんですけどね、
色の白いミイラみたいになってました。
拒食症って髪にまで出るんですね。
ブリーチとパーマ繰り返した私の髪よりもパサパサでした。
見てられなかったです。
そしてやけに爛々とした目で
「この前倉庫に出やがったんだけど、塩まいたら苦しんでんの、ざまぁみろwww
また会いたいな〜もっと苦しむ呪文とかお札とか知らない?ねぇ」
寺の娘じゃないので知りません、と言うのが精一杯でした。
若い女性ということで、先輩もずいぶん狙われたみたいです。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話