中編3
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クレーマーの末路

大学時代の先輩が勤めていた店での話。

物凄いたちの悪いクレーマーがいたそうです。

詳細は避けますけど、

「お前のとこから買った金鎚足に落として怪我した金払え」

→(ゴルフかなんかして怪我しただけ)

・他のお客様と話している店員に「わざと」話しかける

→店員、先のお客様を放置は出来ないので、他の店員を呼ぶ

→無視されて人間の尊厳を踏みにじられた損害賠償だ

書ける範囲でこれです。

あとは余りにも酷くて書けません。

他にも色々あったそうで、本社にも数回話が行っていますが、余りの異常さに

「もうヤバい人だから対応しないように、次騒いだら警察呼ぶこと」と言われたそうです。

先輩の店舗だけでなく、ありとあらゆる店に出没していたため、競合店だろうが店形態か違おうが関係なく

「今こっちに来て騒いだからそっちに行くと思います、気をつけて下さい」

と、他の店から電話が来ていたほど。

その他の店でも、「あまりにも酷くてもうお客様とは言えない、他のお客様にも迷惑がかかるから警察を呼ぼう」という話になっていましたが、結局呼ぶことはありませんでした。

件のクレーマーが事故で亡くなったからです。

どこかの店で騒いで、「家までのタクシー代出せ」と言って乗ったタクシーの中で。

運転手は軽傷でしたが、クレーマーは即死。

当然この話はその地域で話題になりましたが、常連のお客さん含め、パートさんたちも社員も、誰ひとりとして同情しなかったそうです。

先輩の店では、このクレーマーのせいで退職に追い込まれた人がいて(精神病んで療養中)、事故死したことを伝えると

「もっと苦しんで死ねばよかったのに」

と、表情のない能面顔で呟いたとか。

で、今でも来るらしいんです。

死んだはずのクレーマーが。

前と同じように、何か金になるような、難癖つけられるようなチャンスを探して、

じとーっと蛇みたいな目つきで立ってるんです。

駐車場、店の隅、レジの横に。最初に見つけたのは、よく来るおじいちゃん。

腰を抜かしそうになりながら、教えてくれたそうです

前と違って騒いだりはしないみたいですけどね。

お札とか塩とか日本酒とか、そんなの使うと消えるとか。

私が何が怖かったって、

事故死したことでも、化けてでたことでもありません。

先輩の変わりよう。

温厚できれいな人(女性です)だったんですけどね、

色の白いミイラみたいになってました。

拒食症って髪にまで出るんですね。

ブリーチとパーマ繰り返した私の髪よりもパサパサでした。

見てられなかったです。

そしてやけに爛々とした目で

「この前倉庫に出やがったんだけど、塩まいたら苦しんでんの、ざまぁみろwww

また会いたいな〜もっと苦しむ呪文とかお札とか知らない?ねぇ」

寺の娘じゃないので知りません、と言うのが精一杯でした。

若い女性ということで、先輩もずいぶん狙われたみたいです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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