短編2
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山の不気味な話

富山県の規模の大きいある山は山菜取り場で地元では隠れた穴場でした。

と言っても老人ぐらいしか行かないのですが…

バイクを走らせその山に何気なくツーリングに行った時の話。

山菜採りに来ていた老夫婦とも仲良く話しながら山道を散歩していました。

奥へ行くと廃れたシャベルカーが細い道を隠す様に、明らか人を通さない様に置かれていました。

ここで老夫婦と別れたのですが興味津々でその道を歩いていきました。

しばらくすると開けた場所に出ました。

四方八方木で埋め尽くされた所を通って来たのにそこだけは開けた場所で、木はあるんですが明らかに大きい…

御神木とかって大きかったりしますよね?あれぐらいの木が数本、綺麗な白い岩、綺麗な川がありました。

川の上の方には見えるか見えないかの字で「天仁水」と書いてあるかなり古い木の札が置いてありました。

ここだけ別世界…何か神聖な所に来た気がしました。

そして見てしまいました。

一本一番大きい木に注連縄が結んであったんですがその木に猿が見えたのです。

いや猿じゃありませんでした。

猿の毛皮でした。

しかもちょうど大人の男が着れるぐらいの羽織物の様になっていました…

木は大きいので5メートルは上の枝にかけてありました。

辺りを見ても人はいなかったです。

不気味に思い急いで山から降りました。

全く怖く無かったと思いますが不可解な出来事でした。

あれは誰が着ていたんでしょう…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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