今は都内在住ですが、小学校6年の頃まで三重県に住んでいました。
家の近くに川があり、そこには古い石橋が架かっていました。
ある日のこと、遅くまで川へ石を投げて水切りやキャッチボールなど、友人達と河原で遊んでいて日が暮れてきました。
そろそろ帰ろうかという話になった頃、気が逸れた友人が、ボールを暴投してしまいました。
受け損なった僕は、かなり高く生い茂った葦の茂みをかき分けて、ボールが入ったであろう石橋の下まで行きました。
地面の泥にズボズボはまりつつ、見当を付けて探したら、ボールは比較的簡単に見つかりました。
安心して顔を上げると、人の足が・・・力なくぶらぶらと・・・
よく見ると、中年の男性が橋の下で首を吊って死んでいました。
絶叫したのを聞きつけて友人達が走ってきて、また大騒ぎ。
近所の大人達を呼び、凄い騒動になりましたが、後で聞いた話だと、
首を吊っていたのは、不況で経営が苦しくなっていた近所の鉄工所の社長だったそうです。
あの時、あまりにも不意打ちだったので、モロに顔とか見てしまい、
未だに思い出すと凄い嫌な気分に襲われます。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話