短編1
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崩れていった女

私は逃げていた。

なぜ逃げているのは分からなかった。

暗い夜道をひとり、逃げていた・・・

気付いた。これは夢だ

逃げて走っている私の後ろには、誰かがいた。

ぴったりと くっ付いて来る。

走っても走っても逃げ切れない。

振り返ってみた。

女だ・・・

白目だった。 髪が濡れている。

白いワンピースを着ていた。

腕が無い・・・

歯が無い。 髪が抜け落ちていった・・・

皮膚が崩れっていった。

骨が見え始めた・・・

最後に女が言った。

「逝きたくない・・・」

崩れかけた白目から涙が落ちていた。

その涙すら崩れていった。

世界が崩れていき・・・

そこで私は目覚めた。

いつものように病室

夢で見た 女

それは、私自身だった・・・。

わたしはもう、長くないのか・・・

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
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