私は逃げていた。
なぜ逃げているのは分からなかった。
暗い夜道をひとり、逃げていた・・・
気付いた。これは夢だ
逃げて走っている私の後ろには、誰かがいた。
ぴったりと くっ付いて来る。
走っても走っても逃げ切れない。
振り返ってみた。
女だ・・・
白目だった。 髪が濡れている。
白いワンピースを着ていた。
腕が無い・・・
歯が無い。 髪が抜け落ちていった・・・
皮膚が崩れっていった。
骨が見え始めた・・・
最後に女が言った。
「逝きたくない・・・」
崩れかけた白目から涙が落ちていた。
その涙すら崩れていった。
世界が崩れていき・・・
そこで私は目覚めた。
いつものように病室
夢で見た 女
それは、私自身だった・・・。
わたしはもう、長くないのか・・・
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話