短編2
  • 表示切替
  • 使い方

鴨つくね

実話なので退屈な話です。そのうえ長文ですので本当に暇な方はお読み下さい。自分が大学生で警備員のバイトをしていた時の話です。

バイトしていた警備会社は160店舗程の色んなお店や工場などのセキュリティを管理してました。

シャッターや窓や事務所内なんかに赤外線や熱探知のセンサーを設置して、敷地内や店舗内に侵入者を感知したり異常があれば警備室のパトランプが回り、ビーーッと警報が鳴りPCにどこの店舗のどのセンサーが反応したかが表示される仕組みでした。

警報が鳴ったら異常を確認にすぐに警備員が現場へ向かう訳です。

その日は夜勤で28歳の先輩社員のHさん(バイトは俺だけ)との勤務でした。夜勤は20時から朝の8時までの12h勤務で、特定の契約先を巡回して施錠の確認をしたりなどはありましたが、警報が鳴らない限りは交代で仮眠したりTVを観たり結構暇でした。

その日も何件か警報が鳴ったもののお決まりのセキュリティ解除ミスやセンサーにホコリが付着しての誤作動だけで俺もHさんもまったりモードでした。

Hさんは隣の部屋で仮眠、俺はTVを観ながらポテチを食べていた深夜1時半…警報が鳴りました。

PCのモニターを見ると雛人形や子供の日に飾る男の子の人形なんかを扱うお店でした。

店の場所だけは以前教えて貰っていたものの、実際行った事はない店舗です。センサーは店の中で1番広い一階の部屋の物が反応したようでしたが、すぐにその部屋から離れたもう一つの部屋のセンサーも反応しました。

センサーの誤作動ではなく明らかに店舗内を何かが動いている…。

空き巣の可能性もあるのでHさんを起こしてみましたが

『あぁ…ここね。多分ノラ猫だよ。前も猫が店ん中荒らしてたからさ。大丈夫w大丈夫w行ってらっしゃい!』

と、また仮眠に入ってしまったので仕方ないなと思いつつ念の為にヘルメットと防弾(防刃)ベストを装着して警棒も装備して車で一人、人形店へ向かいました。

深夜で道もガラガラだったので15分程で人形店に到着しました。お店とゆうか普通の二階建ての民家のような感じ。築30年位経ってるのでは…とにかく外壁も瓦屋根もボロボロに崩れ、看板は赤く錆びて文字が読めない状態。そして冗談抜きに建物が少し傾いていました…。

続きます(^o^)/

怖い話投稿:ホラーテラー 人形店 ①さん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ