短編1
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上半身の男 3

あの日から一週間程たち、廃墟に行ったメンバーで集まる事となった。

だが、約束の時間になってもなかなかBは現れない。

「Bのヤツ少し遅れるらしい。何だか病院に行ってからこっちに来るからってさあ~。」と仲間の一人が携帯をしまいながら話した。

俺は何気なく「どっか悪いのか?この若さで?」と聞くと、「最近、足腰がダルいらしい。」との答えが返ってきた。

仲間達は口々に「あいつ遊び過ぎなんだよー!」などと笑ったが、Aの顔は固まったままだった。

「遅れてごめんなぁ~。」とBの声が聞こえたのはそれからしばらくたってからだった。

Bは手を振りながらこちらに歩いて来る‘真夏なのにロングコート?’俺は不思議に思った。

Bの足首あたりに黒い裾が見え隠れしている。

しかし、BはTシャツとジーンズという服装だった。

俺の見間違いか?

みんなで場所を移動しようと動き出した時、Aがコッソリ俺に耳うちした

『Bの腰にしがみついてる男、お前は見えるか?』

Bは、廃墟に行った時の上半身の男を引きずったまま歩いているのだと言うA。『下半身はなく、このクソ暑いのに黒いジャケットを着ている』

と顔面蒼白で俺に教えてくれた。

怖い話投稿:ホラーテラー たかしょうさん  

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