短編2
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夏の思い出+**

-つづき

『うわぁ〜』

の一言で寺からダッシュで逃げ出した。

どうしたんだ???

みんなお前じゃないのか?のなすり合い。

叫んだ本人が誰かが分からない始末。

意味わかんねぇよ

『つ〜かさ、みんなすげぇもん探してきたんか?』

亮佑はそっちの方が気になるらしい。

もちろんみんな何もそれどころじゃなかったらしい。

1週間後

亮佑の友人が一人、家に引きこもるようになり、うつ病に陥る。

少しして亮佑を含めた三人が家に訪問したが出てくる様子が無かったらしい…。

ブツブツ中から何かを唱えてるみたいにも聞こえたらしい。

まさか、あれからみんながおかしくなるなんて当時は思いもしなかった。

亮佑から封筒が届いて、ふとちょっと前の事を思い出していた。

残り二人はどうなったんだろう?

亮佑は今どうなったんだろう?

受話器を手に取り、亮佑に電話をかける。

プルルル…プルルル…

ガチャッ。

『はい……もしもし』

亮佑のおばちゃんが電話に出た。

『亮佑くんはいますか?』

『……いないよ…もういないんだよ』

あの手紙は本当だったんだ、半信半疑だった気持ちに踏ん切りがつく。

『亮佑死んだんですか』

『今朝…自分の部屋で体だけ全焼していたの』

『えっ…』

おばちゃんが何を言っているのか理解できなかった。

『すみません、また連絡します。』

とりあえず冷静にならなくてはいけない。

そうだ、残りの二人に聞けば何かわかるかも知れない

連絡先を友達から友達へと連絡を行い、二人の連絡を知ることができた。

プルルル…ガチャッ

『もしもし〜』

この声は1番俺の気にくわなかった奴の声だ。

『二ヶ月前ぐらいに肝試しに一緒に行った亮佑の友達だけどわかる…かな?』

『うん、わかるよ坂本君でしょ?』

俺の本名は坂本雄二

さかじって呼ばれてる。

『そうそう、亮佑とあとの三人で一緒にいた時何か見たり聞いたりした??』

『……。』

『おい!!聞いてんのかよ』

『角どこだろう…』

ソイツの声じゃない声でささやく

……?!

『角?何の角だよ!』

『角は角だよ…ハハハッ』

ガチャッ…

ツッーツーツッーツッーツーツッー

ガチャッ。

正直訳がわかんねぇ

俺の持ってるのが

その角なのか……。

つづく

怖い話投稿:ホラーテラー 猿飛さん  

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