短編2
  • 表示切替
  • 使い方

自分なりに最も不思議だった話を。

今から約7年前。

当時は車で夜景を見に行ったり、心霊スポットに行くのが趣味でした。

その日も友人と二人で心霊スポットに行く事になりましたが、数々のスポットを既に巡っており、どこかいい所はないかとネットで探してました。

そして、友人の住むO府と私の住むK府の間に良さげな寺を見つけました。

早速友人を迎えに行き、そこへ向かいました。

時刻は12時を回ったところ。

辺りは真っ暗な山道。

ヘッドライトに照らし出された木々でさえも不気味に見えるいいシチュエーション。

車を走らせる事一時間。

助手席に眠る友人は眠ってしまった様子。

一人必死に地図を睨みながら、ようやく寺の入り口へ到着。

しかしそこは、予想とは異なる比較的整備された場所。

寺へ行くには百段ほどの階段を登らなければなりません。

友人を起こす前に、ちょうど目の前にあるきれいで明るいトイレへ。

用を済まし、手を洗い、鏡で髪の毛をセットし直す。

車に戻り友人をお越し、いざ寺へ。

両脇を鬱蒼とした森に挟まれた階段を登り、終始怯えながら寺へ到着。

一回りしましたが、結局カブトムシが飛んできて驚いた位で何事もなく、階段を下る事に。

友人がトイレへ行きたいと言うので先ほどのトイレへ付き添う事に。

用を足してる間にもう一度鏡の前へ。

しかし、

あるべきはずの鏡がない。

鏡を固定する金具だけを残して。

全く人気のない山でこんな夜中に誰かが盗んだのだろうか。

私を驚かせるため?

そうとは考えにくい。

意味がわかりません。

もしも人為的なものでないとすれば、最初に自分を写し出した鏡は何だったのでしょうか。

私は一体何を見たんでしょうか。

はたまた、寺の名前『妙見寺』に何か関係があるのだろうか。

怖くないですが、不思議な体験でした。

最後までお付き合いありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ