短編2
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あの世で幸せになる方法

女「彼氏に殺されました。

彼の誕生日にサプライズのつもりでアポ無しで家に行ったら、知らない女と酒を飲んで仲良くケーキを食べてたんですよ!!

信じられますか?

まぁ当然キレるわけですよ。

そしたら、ベロンベロンに酔った彼が逆ギレして、気付いたら床に倒れてて頭から血がメッチャ出てるんですよ。

あっ、走馬灯って本当にあるんですね!!

びっくりしましたよ。笑

それで…」

「はい、もういいですよ。だいたいの事は分かりましたから。」

私はそう言ってから彼女に聞いた。

「それで、その彼に復讐したくて成仏出来ないと?」

女「はい。もう憎くて憎くて仕方がありません。」

「そうですか…では、地獄行きと言うことでよろしいでしょうか?」

女「はい?」

「昔から言われているでしょう?『人を呪わば穴二つ』って。御存じないですか?」

女「はぁ…」

「一応こちら側では復讐を認めています。そして、復讐を果たしたら成仏も出来ます。しかし、成仏したあとは地獄行きです。」

女「地獄…行きですか?」

「ええ、地獄行きです。」

さすがの彼女も少し思い止まったみたいだ。

だいたいまだ、悪霊にもなっていないのに復讐なんか出来るわけない。

と言うより悪霊になってしまったら、もう手のつけようがない。

そんな事態を未然に防ぎ、悪霊一歩手前の浮遊霊達を大人しく成仏させるのが、我々の仕事だ。

「地獄行きでよろしければ…」

女「…わかりました。それでもかまいません。」

「はっ…はい?」

女「ですから、地獄に落ちていいので復讐させて下さい。」

とんでもない失敗をしてしまった。

諦めさせるつもりが、逆にその気にさせてしまったみたいだ。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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