ホラテラに初投稿です。
よろしくお願いします。
長文です。
この話は、今年の7月に起きた実際の話しです。
前々から、職場の先輩が車買いたいから比較的安いとこに連れてってくれと行っていたので、私が車を買った中古車販売の店に二人で向かいました。
店につくと、品揃えが、良いこともあり、100台近くの車をゆっくり見ていました。
大体の車が、20万〜80万くらいでしたが、ヴェルファイヤ(車の種類。分からなかったらスルーしてください。)が5万で販売してありました。
さすがに安すぎてこれはダメだろって通りすぎようとすると、先輩がめちゃくちゃその車に食い付き、
「新品みたいやし、まぁ本当に気味悪かったらすぐ売れば良さそうだし、これ乗りたい。」
とか、なんか一目惚れ。
店員さんを呼んで聞くと、まぁこの車は事故車だの、売れてもすぐ戻ってくるだの、なんかありきたりな事をいっていた。
先輩は、さほど聞いてはおらず、結局買うことになった。
納車は家に届けてもらうのではなく取りにいく事になったので、タクシー代わりに私が店まで乗せていき、共にすこしドライブすることになった。
普通に乗り込み、私の前を走る先輩を乗せたヴェルファイヤ。
やっぱり普通車は、加速がいいなぁと何気なく見ていると、急に路肩駐車をしだしたので、なんかあったんかなと思っていたら、
先輩が、慌てた感じで、車を降りて近づいてくる。
おっ!やっぱ曰く付きは曰く付きのまんまだったか。と思い、話を聞くと、どうやらフロントガラスに異変が、とのこと。
私もなんか色んな事を期待し、車に近寄ると、
フロントガラスが白い。
ってかなんか油絵のような感じで、白やピンクや黒がぐちゃぐちゃに混ざったものが大量にフロントガラスをおおっている。
あまりにも予想外な状況にぽかんとしていると、先輩が正体を語り出した。
店から出て、颯爽とヴェルファイヤを走らせていると、まもなくして、フロントガラスに鳥のフンが落ちてきた。
ついてないな。と思いつつ、ウォッシャー液を出してワイパーでなんとかとれた。
数分後、またフロントガラスにペチャっと。
苛立ちながら落としていると、またぺチャっと。
信じれない量が空から降ってきて前が見にくくなったから、急遽止めたと。
これが鳥のフン!!??
見たことない量の鳥のフンがフロントガラスをおおいつくしている。
こんな奇跡みたいな事があるんですね。
鳥たちが、危険が迫っているとか注意してるんじゃないですか。
みたいな感じで、笑いながらその汚れを10分くらいで落として今日はお開きって感じになった。
ん??
帰りの最中に
後ろからヴェルファイヤ追いかけてきたのに空には鳥なんて一匹も見ていない事に気が付いた。
次の日、会社で先輩が開口一番、あの車、鳥に呪われてる。と。
聞いてみると、朝出勤に車を使おうとして、駐車場に行くと、大量の小鳥が、車に止まっていて、威嚇し追い払って、車に乗り込むと、異臭が。
見渡すと助手席の足元にカラスの死骸が2体。
気持ちが悪いのと可哀想のと、近くの草むらに死骸をおいていたと。
会社までの道のりが10キロくらいなんだが、その間に鳩やカラスが車にぶつかってきた。とのこと。
とにかく先輩が、鳥臭い。
2ヶ月後、そんな先輩が事故った。
車は、全損、先輩も1ヶ月入院。
相手は反対車線からきた車で、理由が、急にフロントガラスに鳥が突っ込んできて、慌てた運転手が先輩の車に突っ込んだらしい。
つい先日退院し、出社しだした、先輩は、車を、シルバーのアルトに乗り換えた今、良き生活が送れているといっていた。
しかし相変わらず2日に1回くらい先輩の車には、鳥のフンがついている。
先輩は頼れる姉貴肌な独身女性なんだが、過去について一言も話さないので、本当に曰く付きの車だったのか、先輩の過去に関係しているのか、まったく分からないが、私にとってもっとも不思議な体験でした。
怖い話投稿:ホラーテラー トクメイさん
作者怖話