中編4
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トンカツ食べたい

これは、私が大学生の頃の話である。

私は、同じ学科の(A)に泊まりにおいで!!と誘われた。

Aは実家住まいである。

よく、同じ学科の仲間に『泊まりにおいで!!』『遊びにおいで!!』と誘うのだが、皆行きたがらない。

私は、特に気にせず…泊まりに行くことにした。

Aが私のアパートに、車で迎えに来てくれた。

Aの家は、普通の一軒家で、優しそうなお母さんが出迎えてくれた。

ちょうど正午頃だったのでAのお母さんが手料理を振る舞ってくれた。

昼ご飯を食べたあとに、二階のAの部屋に入った。

普通の男の部屋で、CDが沢山あり、ギターが置いてあった。

お互いに、好きなアーティストの話をしたり、しばらく雑談した。

時計が3時を回った頃、Aが『腹減ったぁ〜』といい、一階に降りた。

オレは、お菓子でも持って来るのかなぁ??と思っていたら、

がっつり系の焼肉弁当を二つ持ってきた。

A『はい。どうぞ!!』

私『オレはいいよ… まだ腹減ってないし!!』

A『せっかく持って来たのに…食べようよ!!』

オレは、仲良くなって間もない ってことと 遠慮がちな(NOと言えない)性格のために、渋々食べた。

かなり苦しかった…

しばらく、本棚にある漫画を呼んでいたら、

Aが『カラオケに行こう』と言い出した。

私は、満腹なお腹をさすりながらカラオケにいった。

歌う度に吐き気がした。

Aは上機嫌で歌を歌っている。

カラオケ屋からでたら夕方6時頃だった。

Aの家に戻ったら、Aの母が夕ご飯を作っていた。

A母『今日は、トンカツだからいっぱい食べてね!!』

A『ちょっと間食して腹一杯だから、しばらくして食べるよ!!』

A母『バーカ、何食べたのよ!! ○○(私)君はお腹空いてない?』

私『大丈夫です!!』

A母『ラップに包んで置いておくから後でチンして食べてね!!』

『あとバスタオルとパジャマここに置いておくからね!!』

Aの部屋に戻った。

A『オレが歌った曲の中でどの曲が良かった?』

私は吐き気で覚えていない…

私『最後から三番目に歌った曲、いい曲だよね!!』

適当に答えた。

A『あっ!○○の○○ね!!』

『ここにCDがあるから聞いてみよう!!』

洋楽のアルバムを二枚聞かされた。

その後、DVDのプロモーションビデオを最後まで見させられた。

気が付けば、夜10時を過ぎている。

私は腹が減ってきた…

Aはギターを披露し始めた。

A『この部分が、○○のAメロの部分だよ!』

私『上手いねぇ!!』

午前0時を回ろうとしている…

私は空腹がマックスになりそうだった。

遠慮がちな性格のため、ストレートに『飯食わせろ』と言えなかった。

私は遠回しに

『喉が渇いた… 何か飲み物ない?』と言った。

台所の冷蔵庫に辿り付き、テーブルの上にある『ラップに包まれたトンカツ』に気付かせる作戦だ!!

するとAは、片手に麦茶、片手に缶ビールを持ってきた。

私が酒嫌いのために、気遣ったのだろう。

失敗に終わった…

Aはビールを飲みながら、ギターを引いている。

午前1時半 腹が減って死にそうだった。

私は、やや遠回しに、

『腹減った〜、そこにあるチョコレートの食べかけ貰っていい?』と言った。

するとAは、

『いいよ〜!!だいぶ前のヤツだよー 』

と言った。

またまた失敗に終わった…

Aは、なぜ腹が減らないのか…

ビールを飲んで腹が膨らんでいることに気付いた。

私は最終兵器として、

『この近くコンビニ無いの? 何か食べ物買いに行きたいんだけど!!』

すると、Aは

『ちょっと遠いし、夜遅いからやめよ… そろそろ寝よう…』と言い

イビキをかきはじめた…

私は腹が減って眠れなかった。

午前4時、腹が減ったを通り越して、胃が痛くなった。

なかなか寝付けない…

頭が痒くて、体が気持ち悪い…

そっか… 風呂にも入ってない…

夜が開け、小鳥のさえずりが聞こえ初めた…

ようやく眠気がきた。

するとAが、

『起きるよ――!! 時間がもったいないよ!! 』

起こされた…

A『さぁ、朝ごはんにしよう!!』

朝から、トンカツ定食だった…

胃もたれしそうになった…

するとAは

『もう一泊する〜!?』

と聞いてきた。

私は即座に、

『NO』と答えた。

私は、家に帰り 胃薬を飲んで熟睡した。

他の友人に話しをしたところ、彼の部屋は、通称『監獄』と呼ばれているらしい…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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