短編2
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投稿者G

Gは、見た目も、性格もいまいちパッとしなかった。

そんなGは50代間近になっても、親しい友や、恋人が居なかった。

抱え込んだ悩みは、全てインターネットの掲示板に書き、顔も見えない第3者に指示や慰めを求め続けた。

当たり前だが、そんなコミュニケーション力に欠けた人間が社会に適応出来るわけもなく、Gにはただストレスだけが蓄積されていく。

ある日、Gはとある掲示板のコメント欄に目をつけた。

それは、他人の話や日記にコメントを書くというスタイルの掲示板。

『ここなら憂さ晴らしが出来ますね。』

Gは早速コメントを書いた。掲示板の中でも人気がある人物の日記に対して…

『くだらないですね。そんな事誰でも知っていますよ。わざわざこんなとこで発表しないでもらいたいですね^^』

すると投稿主はGのコメントに対して批判的に、時には申し訳なさ気に、返答してきた。

Gはさらにコメントをかえす。

『あのね、投稿者さん、あなたが面白いと思ってても他の人は面白くないんですよ(笑)  つまらないものはつまらない。そう云っているんです^^』

ふ、ふははは!!

Gは喜びの最中にいた。

今まで社会から虐げられてきた自分の言葉が受け入れられた瞬間、あるいは、誰に話しかけても生返事しかもらえなかった自分へ文面ではあるがちゃんとした台詞で、言葉が返ってきたから。

そんな生活がしばらく続いた。

ある日から、Gは通勤中の街中で他人に対して直接自分の声でコメントするようになっていた。

もちろん、Gには多くのトラブルが訪れた。

最初は言い返される程度だったが、時には殴られる事や、危うく殺されかけたこともあった。

Gはその事を掲示板で相談した。

「最近、思ったことがすぐ口に出てしまい困っています。どうしたらいいでしょうか?」

Gの切実な質問に対して帰ってきた返答は、これまでGが他人の投稿にしてきたのと同じ、根拠の無い中傷や、G自身を罵倒する内容ばかりだった。

翌日、Gは首を吊った…

^^

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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