中編3
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狐さん

久しぶりに ホラテラ

観たら 新しい匿名係長がいたので、名前かぶってるなぁ…位で観てたら、 コメント欄に まだ前の投稿を覚えてくれていた

人達がいて 少し嬉しく思いました。

前置き長くてすみません

今回は、俺が小学校3年の頃の話し。

当時 市内の学校から

親の都合で、田舎の学校に転校した俺は、多分

かなりの変わった子供だった。

一人で真夜中 小学校の

プールで泳いだり

真夜中の体育館で

一人でバスケしたり…

友達がいないわけではなく、今 考えたら あり得ない行動が多かった。

俺が住んでいた近所には 、霊峰とされているK山があり、当時の俺は

何を考えたのか、

一人での登山を計画した。

さすがに真夜中ではなく 、土曜日の授業が終わった午後から、弁当持参で 登り始めた。

道はある程度、舗装されていて、頂上まで登ると 鳥居があって、その先に 祠のような物があると聞いていた。

一時間ほど歩くと、

昼過ぎにもかかわらず、 周りの木々に邪魔されて 日の光りも届かず

薄暗くなってきた。

ふと俺は足を止めた。

さっきまで聞こえていた 鳥の鳴き声や 風邪で木々が擦れる音がなく

無音になっていた。

何故か俺は 視線を上にあげた…

20m位先の 高い木の

てっぺんに、人がしがみついて こちらを見ていた。 遠くて はっきりは見えなかったが、体の大きさのバランスがおかしく、 赤黒い体に 目の部分は 真っ黒な穴に見えた。

俺は 金縛りにあったかのように動けず、一分ほど見つめ合っていただろうか、そいつは ゆっくりとぎこちない動きで 気を降りてくる…

その時 横の茂みから

何かが、俺とそいつの

丁度 中間に飛び込んできた。

『………犬…!?』

当時の俺は それが狐だと理解するのに時間がかかった。犬にしちゃぁ尻尾は長く大きいし、鼻も尖っている… そんな事を考えていたら

『帰りなさい』

狐が喋った。

それと同じに 俺の体は自由をとりもどした。

俺が 『!?』 な顔をしていたら、

『決して後ろを振り返らす、ふもとまで止まらず逃げなさい』

再び狐が喋った。

俺は、言われた通り

全速力で山を降りた。

登りで一時間かかった道を 20分ほどで下った気がする。

山の入口まで 戻った俺は、恐る恐る 後ろを振り返ったが、何もいなかった

子供ながらに、さっきのは狐で、なぜかは解らないが 俺は助けられたのだと考えた。

俺は ペコッと頭を下げて『助けてくれてありがとうございます。これ食べてください。』と言い

持って来た弁当を山の入口に置いてきた。

家に帰ると、両親はまだ 仕事から戻っておらず、

隣に住む おばあさんに さっきの出来事を話した。

『山にぁ…子供ひとりで行ったらいかんぞ。匿名係長みたいに変わった子は、山の怪達に好かれるでなぁ…たまたま狐さんが助けてくださったからよかったもんじゃがぁ』

と言われ、その後

一人や 子供だけで、

K山に行く事はしなくなった。

その後、帰った母に、

弁当箱を置いてきたことを 少し怒られた。

(当時、貧乏だったので)

大人になってから、

友人達と、初日の出登山をしましたが、

その時は 特に何もなく 綺麗な山でした。

助けてくれた 狐さんが 無事だったかと、

弁当食べてくれたかが 当時の心残りです…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名係長さん  

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