長編18
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古びたアパート

初めての投稿なので誤字脱字などお許し下さい。

これは、今から14年前の中学2年の時の話しです。

私と友達のA君B君C君といつものように約束していた公園に集まりました。

やる事もないのでぶらぶらしていてその時A君が、あの空き家のアパートに行ってみようと持ち掛けて来ました。

あの空き家と言うのは、私が生まれてからずっと空き家になっていていつから空き家なのか何年前の建物かもわからない所でした。

私が、小学生の時からアパートの2階の窓から誰か見ていたとかいくつも噂がありました。

けれどただの噂で皆半信半疑だったので行ってみようと言う事になりました。

まさかあんな事になるとは、思っても見ませんでしが…

そして私達4人は空き家に向かいました。

向かってる最中あんなのただの噂と自分に言い聞かせてみんなの前では、平気な顔をしていたが

本当は心臓が凄く早く脈打ってました。

しばらくして空き家に到着しアパートは、めぞん一刻のような感じで

周りがコンクリートで囲われていて何十年も放置しているのでアパートの壁等は、つたで覆われていました。

正面の入り口に門があり有刺鉄線と鎖で施錠されていました。

とりあえず私たちは、自転車を停めてコンクリートを乗り越えました。

そしてアパートの入り口に行きましたが、ガラスの引き戸になっていて板が打ちつけられていてそこにも鎖で施錠していました。

他の入り口を探そうと言う事になりアパートをぐるっと回って窓を調べたが全部鍵がかかっていたので割って入る事にしました。

そしていよいよ突入しました。

初めに言いだしっぺのA君が入りB君が入って私が入りC君が最後に入りました。

入った瞬間の感想は、霊的なものと言うかその一部屋があまりに生活感があり当時住んでた人が今でも居る感覚でした。

怖い反面少しワクワクもしていました。

部屋の中は、布団がひいてありタンスやラジオ水槽タンスの中には、写真や衣類など色々ありました。

後新聞が散乱してしていて新聞の年代を見ると1972年(うる覚え)と書いてあったのでその年代までは、住んでいたんだなと思いとりあえずその部屋を出ました。

出ると廊下があり1階には部屋が後5部屋ありました。

廊下は、ビックリするぐらい汚くて閉じ込められていたのか何か解らないけど動物の白骨死体がいくつもありました。

そして次の部屋に入りました。

入るとまた生活感がありつい最近まで住んでいたような感じでした。

その部屋には、いくつかの人形や子供が書いたと思われる絵などありちゃぶ台のようなテーブルの上には、裁縫道具があって裁縫をしている途中の服がおいたままでした。

私は、さっきまで少しワクワクしていたがここにいたら帰れなくなるような気がして急に怖くなり帰ろうとみんなに言いました。

けどみんなは、帰らないといい渋々残ることにしました。

私たちは、次の部屋へと向かいました。

その部屋は畳など接がされていて押入れにも何もなく少しホットしました。

4つ目の部屋に差し掛かった時C君が、今何かノイズのような音が聞こえたと言い出しました。

私を含め他の2人も聞こえてませんでした。

A君は、C君にそんな嘘でビビルかよとすぐにツッコミをいれてました。

僕は、物凄く怖がりでC君の嘘だと自分に言い聞かせていました。

ですがそのC君の一言で僕は、ノイズの音がしたらどうしようと恐怖でいっぱいでさっきまで気にもならなかった廊下の歩いた時のきしむ音などが敏感に耳に入ってきました。

そんな僕の気持ちなんて知らないA君は、すぐに4つ目の部屋に入って行きました。

その部屋に入ると家具など何もなく何枚も便箋が落ちていました。

なんだ…と私以外のみんなは、拍子抜けしていました。

そこでA君がおもむろに便箋を取り書かれた内容を真剣な眼差しで見ていました。

数分経った後にA君が、これ読んでみろと言ったので私達は読みました。

1986年10月14日

ここは、一体なんなんだ?

このアパートから出たくても出れない。

一緒に来ていた友人のDとEも何処にもいなくなってしまった。

来た時とは、違い廊下や階段部屋など老朽化していたが、綺麗になっていてまるでつい最近出来たような状態に変わっている。

ちょっと例えが違うが去年見に行った映画バックトゥザフューチャーのようにタイムスリップしたようだ

他の2人も何処か違う年代に行ったんだろうか?

私たちは、手紙を読み終わり少し沈黙が続いた。

私がさっき感じたもう帰れなくなる気持ちが、膨れてきて恐怖ですぐに飛び出したい筈なのに何故か残りの手紙を読まないと駄目な気がしてみんなで読み始めた。

1986年

日付は、もう書かないでおこう。

ここに居ると今が昼か夜かも解らない!!

時間の感覚が全くない状態だ

何も音がしない無音の世界で自分の咳払いがやけに響く孤独で怖くて体の震えが止まらない。

つい昨日?までは、何の変哲もない暮らしをしていたのに突然こんな事になるんだ

普通の暮らしがどんだけ幸せか身にしみてわかった。

何度もここから出ようと試みたが無理だった。

何度も友人の名前を叫んでも反応がなかった。

怖いみんなに会いたい

このままこの部屋で…

考えたくないな

私たちは、何も言わずただ手紙を読み続けた。

1986年

ずっとこの一室から出ていない。

どれくらい経ったのか自分の体内時計では、恐らく3日ぐらい経過していると思う。

恐怖で感じていなかったが初めと比べ少し恐怖感が薄れて心なしか空腹と喉の渇きがきた。

お袋の飯がまた食いたいなお袋ごめんよ親不孝者で何の恩返しもしないままで…

もう帰りたい神様でも仏様でも何でもいいから助けて下さい。

本当にお願いします。

1986年

ここに来てからもうどれくらい経ったか全く解らなくなった。

親父、お袋今まで迷惑ばかりかけてごめんな

多分いやもうここから出る事は、出来ないだろう!!

俺がここに来ようなんて言ったから全部俺の責任だDとEがここを無事に出てる事を祈る。

D、Eの家族の皆様もしDとEが帰っていなかったらそれは、自分のせいです。

申し訳ありません。

自分が軽率な行動を取ったせいで…

神様いるなら自分は、どうなってもいいからDとEだけは助けて下さい。

自分は、もう出る方法を探す気力もなくなった。

今更後悔しても遅いが好奇心だけでこんな所来るんじゃなかった。

本当にごめんなさい。

4枚目の手紙が読み終えた時だったB君が突然ノイズが聞こえたと言い出した。

すっかり手紙に集中していてさっきC君が言ってたのを忘れていました。

そしてC君がだから聞こえたって言っただろ!!

ここでようやくB君とC君もここ普通じゃないよ手紙の内容もおかしいと言いました。

私も出ないとヤバイと思っていたのですが、他の皆も同様何故か手紙が気になり後残り3枚だったので読んでから出ようと言う事になりました。

私たちは、5枚目の手紙を取り読み始めました。

1986年

もうカなり精神的二も限界が来テイる。

少し前かラ変な幻聴が聞コえてくる。

ノイズと声ガ混ジりノイズの奥で何かが話しているダが全然ノイズが邪魔をして聞き取れない。

そウだ!!Eがノイズが聞こエタたといい始め怖くなったEは、もう帰ると言って2階から下りてドアを開けて出て行っタ瞬間自分トDにもノイズが聞こえてきてすぐ出口に向かッたガ出れなかっタンだ!!

こノアパートから出れないのハノイズが聞こえてからだった。

ノイズが原因と解った所で出レる訳じゃナい。

待てよ今こうして出れなくなっタのは、俺達が初めてじゃないのかも知れない。

それよりもこの先ここに入る人がいるかも知れない。

モシこの手紙を見ている人がいるならすぐにここを出るンだ!!

ノイズが聞コエたら最後ここかラは、出れなくなってしまうゾ!!

手紙を読み終えた瞬間B君とC君が部屋の窓を開けて出ようとしたが私達は、窓の向こうを見て驚きのあまりみんなそこにへたり込んでしまった。

なんと窓を開けたその先には、またアパートの一室があった。

本当ならコンクリートの壁があり雑草のおおい茂った通路がある筈なのに…

私とB君C君は、泣き出しました。

A君も本当は、私達と同じ気持ちだった筈なのにみんな泣いてる場合じゃないとにかくここを出ようと言ってきました。

ですが腰に力が入らず立ち上がれません。

するとA君が窓を割って入った部屋を見てくるから待ってろといい部屋を出て行きました。

5分経っても10分経ってもA君は、戻ってきません。

するとB君があいつ一人で逃げたんじゃないか最低の野郎と泣きながら凄い剣幕で怒っていました。

私は、そう思わなかった手紙にも書いていたが出ようとした瞬間ノイズが聞こえて出れなくなったと言っていたから多分A君は、手紙が正しければ別の空間に行ったのだろうと…

私達3人は、怖くて動けず残りの手紙を見ようと手にした。

1986年

ずっトのイずと話し声が聞こエている。

アタマが変になリソウだ

目の前が白黒のよゥにしか見エなくなッてる。

肩がズっしりと重ク何かに押さえつケられてルようダかナり慣れてきタのかノいズの先から聞こえてる声ハ、多分男性ダ自分に何か語りかけテルのか?

何が言イたい?オマエはダレ?

ハヤクそのノいずをやめてくれアタマが痛い吐きそうだこんなに苦しいのナラハヤク殺してぐれええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

私達は、無言のまま最後の手紙を取った。

1972年

白とクロの世界が広がってルトナリニハ、アイツが何かボソボソと呟いてイル。

僕の事がキライなのかな?僕が話しかけてもナにも言ってクレない。

ただズット1人で話している。僕がいるのにナンデ無視するの?

さっきおナかが空いタカラご飯ツクッタヨずっと何も食べてナカッタから凄くオイシカッタよ

なんかアタマがボーっとして意識がなくナリそうだモウいいや君が居てくれたから寂しくなんかナイヨスコシ眠るねオヤスミ

手紙は、ここで終わっていた。

最後の手紙は、どす黒く汚れていました。

手紙を読み終えて私達は、何も言わず立ち上がり部屋を出ました。

部屋を出てみるとさっきと違い全て新築同然の廊下壁も剥れてむき出しになっていたのが綺麗になっていました。

手紙に書いてある事と全く一緒の状態で怖くて叫びだしそうでした。

ですが誰一人何も喋らず無言のままはじめの部屋に向かいました。

部屋の前に着き扉にてをかけ開けた瞬間ノイズが聞こえてきました。

だけど私は、聞こえてないと言い聞かせ割って入った窓ガラスを見ると割った形跡がありませんでした。

すぐに窓に駆け寄り開けたが窓の向こうは、部屋へと繋がっていました。なんでこんな事になるんだよと泣きながら後ろを振り返るとついて来ている筈のB君とC君がいません。

私は、怖くて不安で手紙の内容が脳で駆け巡り部屋を出てみんなの名前を呼びました。

呼んでも何の反応もありません。恐怖不安孤独それと同じくらいA君に対して憎しみが出てきました。あの時A君がここにこようとさえ言わなければこんな事には、ならなかったのに…

悔しいけどとりあえずA君でもいいから誰かを早く見つけたくて一部屋づつ探す事にしました。

そして僕は、次の部屋の前に行き恐る恐るドアを開けました。

中には誰もいませんでした。

中へ入り駄目もとで窓をサッと開けたが結局部屋に続いていて出口はありませんでした。

ふと部屋を見渡すと整理整頓されていたが、初めに訪れた時と部屋にある物は同じでした。

他に違っていると言えば子供のおもちゃが真新しくさっき見たのとは大違いでした。

私は、手紙にあるようにいつの時代か解らないがタイムスリップした事に間違いないんだなと実感しました。それと同時にもう帰る事は確実に無理だろうなと腹をくくりなるようになれと少しやけくそになっていました。

そして次の部屋も誰も居なくて相変わらず綺麗に整頓された状態で特に変わった事はありませんでした。

そして手紙を見つけた部屋に入るとそこには、便箋が落ちていたんですが全部で7枚の便箋に綴られてるはずの手紙が一枚にしか書かれていませんでした。

その1枚は、日付が書いてある一枚だけで他は白紙でした。

私が見た手紙は全部で7枚だとしたら残りの手紙が白紙と言う事は、私達の時代の手紙では、その方は、亡くなってる筈だけど1枚しかないと言う事は、今私が来ているこの部屋は、手紙を書いた直後か解らないがこの手紙の人は、まだ生きてるって事になる?

私は、あまり頭がよろしくない考えれば考える程意味が解らなくなってきた。

とりあえず考えるのは、後にして次の部屋に行きました。

次の部屋からは、まだ1度も入ってない部屋だったので少し怖かった。

そんな事を言ってる場合じゃないのでドアを開けて入りました。

別段ここも変わった所もなく誰も居なかったので閉めて1階にある最後の部屋へ向かいました。

最後の部屋はトイレのすぐ反対にある部屋で何となくトイレを先に見ようと思い開けるとトイレは、物凄く汚くて便器も何十年も経過したぐらいのねんきのはいった便器だった。

他は新築のように綺麗なのに何故トイレだけ汚いのか凄く疑問だったが最後の部屋に入った。

部屋の中には、また誰もいなくてタンスがありテーブルがあって特に気になる物もなく。

その部屋で目立っていたのは壁に何処の企業か解らない女性がモデルになってる馬鹿でかいカレンダーがありました。

私は、いつの時代か気になったのでカレンダーをめくると昭和47年となっていました。

そうなっているからと言ってその年代とは、限らないけど初めに入った時の新聞に書かれていたのが1972年だったので多分この年代なんだろうと思った。

そして部屋を出ようとした時ドンっと上から音がしました。物音ひとつなかった所に音がして驚いて声を出しそうになったけど押し殺しA達かな?もしかしたら違うかもしれない怖かったが二階に上がる事にした。

私は、恐怖心と戦いながらなるべく音を立てずにゆっくり2階へ向かった。

2階に上がると1階と同じように6部屋あり奥の突き当たりの部屋を見ると誰かが入って行った。

一瞬しか見えなかったが服装などでA達では、ない事はすぐに解った。

幽霊の類なのかこの時代の人かわからなくて怖かったがその部屋に私も向かい部屋を覗いたが誰も居なかった。

部屋に入り窓を見ると開いていた多分ここから次の部屋に入っていたんだろうと思い少し考えました。

私は、この向こう側の部屋に入るのが怖かった。

今この空間にいても出れる訳じゃないけど向こう側に行ってしまうともっと出れなくなるのではないかと考えた。じっとしていても何も始まらないので私は、向こう側の部屋に行った。

入ったが別に何も起こらなくとりあえず部屋から出た。部屋を出ると2階の奥の部屋だった。

私は、さっきいた人?を探してみる事にして2階の部屋を順番に探した。

けれど誰もいなくて1階に降りました。

1階に降りて何となく手紙の部屋へ先に向かいました。手紙のあった部屋のドアを開けて入るとそこには血まみれになって凄い形相の座っている人?がいました。

私は、玄関ごしに話しかけてみました。

何も返事がありません独り言を喋りながら何かを書いています。

怖かったが少し近寄り話しかけました。

何度話しかけても返事はありません。

パッと手紙に目をやると私たちが読んでいた最後の手紙を書いていました。この人は、手紙を書いてた人だと思い何か話が聞きたかったので何度も何度も呼びかけました。それでも返事がなく手紙が書き終えてから少しして倒れこみました。

死んだのだろう?と思っていたが微かに息をして体が動いていました。

もしかしたら目が覚めて何か聞けるかもしれないと思い待つことにした。

じっと待っていると人に会えた安心からか少し眠くなり寝てしまった。

どれくらい寝てたか解らないが目が覚めるとさっき横にいた筈の手紙の人が居なくなってました。

何か聞きたかったのにこんな所で眠ってしまった自分が憎くてしょうがなかった。やっと見つけた人だったのにもうどうしたらいいかわからくなってる時物凄いノイズが頭の中で響いてくる。

頭が割れそうだやめてくれ…

そう思ってると目の前が真っ白になり意識が遠のいていった。そして○○起きなさい。

聞き覚えのある声が私を呼んでいる。早く起きなさい学校に遅刻するわよ!!その声は、母の声だった。私は、目を開けてみると確かに母がいた。全部夢?そんな筈はない訳が解らなくなっていたが母の顔見て涙がとまらずホッとしていました。ところが部屋を見渡すといつもの私の部屋だったが置いてある物など全然違いました。

頭の中を整理している時母がご飯食べて早く用意しなさいと言うのでとりあえず1階のリビングに向かった。

そこには、父もいて弟の姿もあった。だけど部屋の中にある物全てが年代物の家具や電化製品だった。父、母、弟はいつものままだ意味が解らない…私は、母のご飯がまた食べられると思ってもいなかったのもあってご飯をとりあえず食べた。

食べ終わり父と母にも早く制服に着替えてきなさいと言われたので着替えに行った。

制服は、いつものガクランだったが鞄が違った。

着替え終わりリビングに行き座った。

私は、母にここなんか変わったよね?物が古くなってない?と言ったらお父さんこの子ちょっと変な事言ってるわよって笑い飛ばされた。

そして母が変な事言ってないで学校行ってきなさいと言うので仕方なく学校に行こうと玄関まで行くと母が○○帽子忘れてるわよと言ってきて帽子?そんなのないよと言ったら母が二階に上がり帽子を持ってきた。

今日の○○は、起きてすぐ泣き出すし変な子ねまだ寝ぼけてるのかしらと笑っていました。

私は、A君B君C君に会って話しがしたかったので早く学校へ行こうとドアを開けるとそこは、地元だけど少し違いました。建物も多少違い少し混乱していたが学校に向かった。

学校に着いてみると校舎が物凄く綺麗だった。

私は、すぐに自分のクラスに行きました。するといつもと変わらずA君B君C君がふざけて遊んでいました。

私はすぐみんなに駆け寄り空き家に行った事や街の風景自宅がおかしい事を話しました。

けど誰1人おかしい事なんかないよ夢でも見たんだろ?って言われました。授業が終わったらあの空き家に行こうと思い自分なりに考え下校時間を待っていました。

そして空き家に着くとそこは、まだ綺麗で人が出入りして住人もいるようでした。もう全く意味が解らない理解不能でした。アパートの前でボーっと立っていると同じ制服を着た男の子がアパートに入って行く所でした。

私は、すぐにその子に声をかけて話しをすると同じ中学の1年生Fだった。

ここにいつから住んでるのかなど色々話をしました。

今日は、忙しいからまた明日にしてと言われたので次の日の学校終わってから近くの公園で約束して家へ帰った。

私は、家へ帰り自分の部屋でずっと考えた。

空き家だった所が空き家じゃないって事は、ここは過去の世界?でも何で過去の世界なのに友達や家族がいるんだろ?

考えれば考える程不思議だった。

私は、新聞を見ようとリビングに降りた。新聞を見ると1972年になっていた。

やっぱり過去の世界なんだでも私だけ現代の記憶があるのにA君達には、なかった。この空間にいるA君や家族は、なんなんだ?明日1年のFに色々聞いてみよう疲れてた私は、明日に備え早く寝た。

3ヶ月が経った頃F君が突然まだ言っては、いけないんだけど僕近いうち引越しするんだと言いました。

何処に行くの?と聞いても教えられないとしか言ってくれませんでした。

私は、凄く寂しくなりました。家族もA君達も信じてくれなかった話を唯一信じてくれたF君だからといって行かないでなんて言う事はできない。

私は、F君に行く時は、必ず教えてといいその日は、帰りました。

それから数日が経った時F君が僕○○君が違う時代から来た人って事始めから知ってたよと言いだした。私は、F君が嘘をついてるとは思わなかった

だから聞いてみた何で知ってるのと?

僕もこの時代から来たんじゃないんだそれ以上は何も教えてあげる事は、できないけどごめんね…

そう言われ私は、それ以上何も聞かなかった。

するとF君が○○君と友達になれて良かったといいながら渡す物があると小さな紙袋を渡してきました。私は、これなに?あけてもいい?と聞くとF君は今は駄目帰ってから開けてといいました。

その日は、次の日に遊ぶ約束をして解散しました。

家に帰り自分の部屋に行ってすぐに紙袋を開けました。中には、万年筆のような高級感あるボールペンでした。それを見た瞬間私は、驚いた。

その万年筆は初めに便箋を見つけた時に転がっていたのと同じのだったからです。転がっていた万年筆はもっと汚れていたがこんな珍しい形は間違いなくあの部屋にあったものだ…

何故F君は私にこれを渡して来たのだろう?

明日またF君と遊ぶからそのときに聞こう…

次の日になり公園に向かい待ってもF君がきません。1時間待ってもF君が来ないのでアパートに行きました。アパートの前に着くと綺麗だったアパートが初めに来た時のように門には、有刺鉄線が張られ施錠されていました。

もう何がなんなのか解らずとりあえず家に帰りました。

帰ってすぐ母にF君誘いにあのアパート行ったら空き家になってたけど何か知ってると聞くと?

あんたまたおかしな事言ってあそこは、ずっと昔から空き家でしょ!!

はぁ?そんな筈はないそれより母さん前に聞いた時は、空き家なんかないって言ってただろ!!

私は、意味がわからなく自分の部屋に行った。

考えても何がどうなってるのか解らない明日A君達にも聞いてみようと思いその日は寝た。次の日学校に行きA君達に聞いてみると母と同じくあそこはずっと空き家だと言った。

じゃあF君は、どこにいるんだよと言ったらそんな奴知らないしこの学校に居ないと言われ私は、職員室に行き先生にF君の事を聞いたがそんな生徒はいないといわれました。

私は、大きく深呼吸して考えた。それは絶対にありえない現にF君から貰った万年筆も持ってる。じゃあこれはF君からの何かのメッセージなのか?

考えても解らないだから明日F君に貰った万年筆を持ってあのアパートに行く事にした。

ここで話しは、終わりです。くだらねぇとかつまらないとか思うでしょうが私もこの後どうなったかは、知りません。

この話しは、兄が書いてた日記を見て書きました。私は○○の弟です。

当時兄は、本当に頭がおかしくなったと家族の皆が心配していました。

その矢先兄が帰って来なくなり母は、精神的におかしくなってこの話の2年後に他県へ家族で引っ越しました。

その当時私は、兄からこの先こんな事件や出来事や物などが出来ると聞かされていて本当に嘘つきだなと思っていました。

だけど私が歳を重ねる事に兄が言ってた出来事や物などが世に出始めました。その時初めて兄は、嘘をいってなかったんだなと信じてあげればよかったと悔やんでます。

ここからが本題です。

オチなんてないですが…

兄の日記に1997年9月20日にA君B君C君とあのアパートに行った事がかいてあり私は、もしかすれば兄に会えるのではないかとその年にアパートに行きました。

いよいよその日が来て私は、行きました。

引っ越してから23年ぶりに地元に来て懐かしくもありなんだか切なかったのを覚えています。

時間は書いてなかったので朝からずっとアパートの前で待っていました。

すると少し離れた場所から4人組の自転車に乗った子供達がこちらに向かってました。

離れていたのでまだ顔はわかりませんでした。

そしてその4人組がアパートの前で止まり見ると当時の兄がそこに居ました。

私は、この日が来る前ずっと考えてました。

アパートに入るのを止めるべきかどうするのか…

私が出した答えは、止めました。正直今でも止めたのが正解かどうか解りません。

それで兄達が入ろうとうろうろしていたので私は、そのアパートの持ち主の振りをし追い返しました。当時の兄に私は、弟ですと言いたい気持ちもあったが言っても信じてもらえないだろうし私は、その時中年のおっさんだったしね!!

追い返した後ふと思いました。ここに兄が来たって事は、もう1人の私や父も母もいるんじゃないかと?

私は、気になり当時住んでいた家に向かいました。

ですがそこには、誰も住んでなく空き家でした。じゃあさっきの兄は、何処から来て何処に住んでるんだろう?と疑問に思ったが私の兄に会いたいと言う気持ちが兄に伝わり来てくれたんだと思っています。

本当に不思議が事は世の中にはあるんだなと実感しました。

兄が今も何処かで元気に暮らしてる事を祈ります。

今でもそのアパートはあります。

ありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 孜鷺さん  

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