僕の家は貧乏だ
父と母は昔警察にお世話になったことがあるらしいから、そういう家庭は恵まれないんだろうなと思っていた
ある日の朝、父と母が話し合っていた
このままでは借金がまずいみたいなことや
あの子がオレたちの考えに気付いてくれればいいのに。と父が言い、母はあの子は私達の子供だからきっと分かるはずよ…
なんてことも話していた
その日の晩、父と母が出かけてから帰ってこないのだ
慌てて近所の人に事情を説明すると皆で探してくれることになった
僕は家で待ってなさいと言われ大人しく家で待っていた
しかし、あることに気付いたのだ
僕は大きな袋を持ち家を出た
一時間くらいして、家に戻ると父と母が家で何事もなかったように待っていた
そして僕に向かって
「さすが我が子だ」
と言い頭を撫でた
僕は照れながら大きな袋から、港の人達の家から奪った金目な物を出し、世の中にまた犯罪者が一人増えたのさ
怖い話投稿:ホラーテラー まちゅおさん
作者怖話