短編2
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梅雨怪談

 

 

 

怪談と言うほどでもないのですが

一寸お話を聞いて頂きたく投稿致しました。

小学校2、3年の頃に体験した出来事です。

朝から酷く雨が降っていました。

その日は委員会か何かで帰りが遅くなってしまいました。

同じ方向の人もなく、友人も先に帰っていたので

一人で帰ることになりました。

何となく気が滅入っていたせいか

それとも雨のせいか

いつもより、周りの雰囲気が異様な感じがしました。

俯きながらあまり人が通らない路地に入った時でした。

後ろから誰かが追いつき、声をかけて来たのです。

「一緒に帰ろう?」

突然だったので私は驚きの余り声も出ず(人見知りの性格もある)

ただ頷きました。

「お姉さんも同じ方向なんだよ」

高学年のお姉さんだと思いました。

が、全く面識はありませんでした。

委員会も部活もクラブでも見掛けたことはなく

ましてや同じ地区の人でもありませんでした。

何故だろうと疑問を持ちながらも学校の人かなとその時は思いました。

髪はショートで背が高く、少しやせた感じのお姉さんでした。

赤い傘が印象的でした。

結局私の家まで一緒に帰りました。

お姉さんは家族の話をしていましたが

内容は余り覚えていません。

次の日

一緒に帰ってくれたお礼が言いたくて

高学年のフロアに行き、お姉さんを探しました。

ところが……いないのです。

休みなのかと思い、他の人に聞いてみても

わかりませんでした。

結局、見つけることはできませんでした。

そして、

あの異様な雰囲気の雨の日以来

お姉さんに会うことはありませんでした。

あの人は一体誰だったのでしょうか…?

読んで下さりありがとうございます。

長々と失礼致しました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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