私が受験に行った時のことである。
あるホテルに宿泊することになった。
あたりは大雪が降っていた。一人で豪雪地帯に来たので不安だった。
となりの部屋は1つだけの角部屋だった。
私は夕食を済ませてから部屋に帰った。
勉強をしていた。私は少し眠くなり、眠ってしまった。
夜、となりの部屋から声が聞こえてきた。
「…どうします?奴等に見つかったら」
「何、見つかるわけがない。それにそうだとしてもコイツでズドンだ」
「さすが兄貴、あっしは小心者なんで頼みますよ」
「…ああ。そうだな。」
聞いてしまった。何やら隣は危ない人達が泊まっているらしい。ああ、私が聞き耳を立てていることがばれたら…
「ここ、大丈夫っすかね。もし別のやつらに聞かれてたら」
「そうだな。そんときぁ」
……
ヤバい。殺される!
うぁぁぁぁ私の人生は18年で終わりだ。
足音が聞こえてきた。部屋に人がいるかどうか確かめるためか?
ドアをぶち破られて殺されたらどうしよう?
不安が頂点に達した時、異様な眠気に襲われた。
ピチチチ…ピチチチ
朝だ。朝が来た!
無事に目覚めた事に感謝した。 昨日のヤバい人達に見つからないようにこっそり部屋を抜けて 食事に出た。
フロントに行って鍵を預けると、私の隣の部屋の鍵はすでにぶら下がっていた。
私はフロントの人に、
「307号室の人はもう帰ったんですか」
とすっとんきょうなことを聞いた。
するとフロントの人からは意外な答えが帰ってきた。
「307号室ですか?3か月前からあの部屋は誰もチェックインしてませんよ」
うそだろ!じゃあ昨日のあの話し声は何だったんだ?
私は部屋に戻り、受験会場に向かった。
あのホテルの料金は格安だった。そこからおかしかったのかもしれない。
あとで調べてみたのだが、あのホテル街では麻○の裏取引が行われていたことがあり、や○ざの人々がいざこざを起こして死んだことも度々だとか。
もしかしたら私の隣の207号室でも…
と思うと色々な意味で寒気に襲われる。
怖い話投稿:ホラーテラー prstnさん
作者怖話