中編3
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過労死

A子のお母さんはとても仕事が忙しくて毎日夜中の2時ぐらいに帰ってくる。いつも家族の為にと働いていた。

父は単身赴任なので家にいません。

そんなある日、お母さんが突然倒れ、他界した…

医者は「過度の過労です。」と言った…

A子は悲しくて泣きじゃくりまくった。

家に一人になってしまうので、父のいる所に行き、一緒に住みはじめてから半年後…ようやく現実を受けとめ、A子は学校に行きはじめた。

ある日、A子は怪我をして病院に入院しました。

その病院は古くからそこにあり、ややボロだった。A子は気味が悪くて嫌だったが、母が居なくなってお金にも余裕がなかったので我慢した。

父は「3日に一回は来るから、欲しいものがあったらメールしてくれ。」とA子に言い、仕事に行った。

病室は狭く、4つベッドがあった。この部屋にはA子と、A子の向かい側にオバちゃんがいた。

A子は窓側のベッドにいて、ドアはちょうど窓の反対側にあり、ドアの真ん中は小さめの少しスモークがかかったガラスになっていた。ドアの前に人が立つと、いることは確認できるが、ぼやけて誰か分からない感じだった。

入院して一週間、オバちゃんが退院していってA子一人になった。A子は寂しかったので昼間は隣の部屋に行き、遊んでいたが夜は部屋に一人だった。

退院まであと2ヶ月ぐらになった時のことだった。夜、A子は他の部屋から自分の部屋へ戻ると、いつもと部屋の雰囲気が違う気がした。

辺りを見回したが何も変わってない…

「気のせいか…」

そのまま布団に入った。 入院した時、お父さんに持ってきてもらったお母さんの写真を枕元の棚に置いていた。

「お母さん、オヤスミ…」

写真に向かって呟いた…

キュルキュルキュル

夜中、A子はふと目がさめた。時計を見ると針は1時をさしていた。

キュルキュルキュル

廊下の遠くから音が聞こえる……

A子「車椅子?……こんな夜中に何処行くんだろう…」

キュルキュルキュル

しだいに音が大きくなってくる……

A子「トイレかな~……」

A子は少し怖くなってきました。

キュルキュルキュル

キュルキュルキュル

間違いなくA子の部屋に近づいてきます。

A子の部屋は端だったので通り過ぎると行き止まりでトイレはありません。

キュルキュルキュル

キュルキュル

A子の隣部屋の所まできました…

キュルキュルキーーッ

A子の部屋の前に来て止まった。

A子は、布団にもぐり、少しだけ顔を出し、ドアの窓を見てました。

ボヤけた顔が見えた…

だか、誰だかよく分からない……

A子は怖くなり、頭まで布団にもぐり、耳を澄ませてました。

ギィーーーーーーー

部屋の扉が開いた……

A子の恐怖心は頂点に達していた

キュルキュル

バタンッ!

車椅子が部屋の中に入ってきた…

A子は突然ものすごい寒気がした…

A子「はいってきた………なにこの寒気…」

A子は勇気を振り絞って少しだけ布団から覗きました…

その瞬間、A子は絶句ッッッ!

そこには…首が切れ、血が吹き出してる女の人車椅子に座ってました…

白目をむき、かろうじて皮膚一枚で頭がつながってる状態でした…

A子は叫ぶこともできなくて、ただ震えてました…

と同時に激しい耳鳴りがA子をおそいました

女が車椅子から降りた

A子が目を下にむけると、女の人の足が外側に折れ曲がっていた

A子は動くことができない

A子「来ないで………」

女は変な歩き方でベッドに近づいてくる

A子「いやっ!!」

もう手のとどく位置

A子「いやッ!誰か助けて………」

その時…

パタン!

枕元で音がした…

その音と同時に女の人と車椅子は消え、A子の体が動いた。

A子が枕元の棚を見ると、写真が倒れていた……

部屋を見渡し、女がいないのを確認した。

A子「え?」

A子がドアに目をやった……

人影がある……

顔はボヤけてみえない………

A子はなぜか懐かしい感じがした

刹那、A子は悟った。

A子「おかあさんっっ!!!!!」

A子の声と同時にその影は消えた…………

次の日、A子はお父さんに全てを話し、病院を変えてもらった。

A子は退院し、元気に暮らしている。

もちろん今でもA子の枕元には、あのお母さんの写真がおいてある…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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