幽霊と間違えられる(笑)

短編2
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幽霊と間違えられる(笑)

数年前に、『日食や月食や流星群が、今年はいつもより多く見られる年』と言われて、TVや雑誌等で天文ブームが有ったのを覚えてますか?

私は、夏8月中旬にペルスセウス座流星群を見に行来ました。

周りは、家族連れや、恋人、友達…。

1人で来たのは私だけでした。

時間が経って、夜12時頃に為ったら、山の下からバイクのエンジン音が凄い勢いで来ました。

大型バイク数台が山を登って来るのがわかりました。

それを感じた、恋人、友達グループは全員帰ってしまいました。

私は、何故か、思ったのです。

「やった!帰ってくれた!」と…

しかしそれは甘かったと後に為って気が付きました。

とうとう頂上にやってきました。

バイクは2台でした。

私は気配を消しました。

8月とは言え、夜中の山は、風も強いので寒いので、気配を消しているのも限界が有りました。

男の子の前を通らないと車には行けません。

限界だったので覚悟を決めて行きました。

「俺バイクないと駄目なんだよね~」

その会話の後です。

彼らの前をなるべく気配を消しながら、すーっと早歩きしました。

周りには私達3人だけ。

「おい!」とか言われてしまったら…

彼らの前を通った時は、余計な雑念は捨てていました。

幽霊と間違えれるかもしれない?

そんな心配をしていました…。

何はともあれ、私は、無事生還。

流星群もいっぱい見れたし、あー楽しかった!

私が彼らの前に姿を表した時、もの凄く弾んでいた会話がピタリと止んだ事。

私を幽霊と間違えたのかも?

と思ったら、ちょっと可哀想な事をしてしまいました。

私の、後ろに幽霊がくっついていたのかもしれないなぁ…?

あれから数年経ってますが、今だに、『自分は幸せになってはいけない』とか『自殺したい』『何で生まれて此処に居るんだろ?』って思いますから…。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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